2008年08月

2008年08月31日

『執筆前夜』の影響

合気道の稽古の帰りに、近所の古本市場に寄った。

昨日の『執筆前夜』の影響で目的は群ようこ氏である。
書評を中心にしたエッセイが多いと紹介されていたので、興味を持ったわけである。
従ってたくさんあった中から『本棚』とか『本』と書かれているものを中心に選んでみた。
『膝小僧の神様』はタイトルをみて『小僧の神様』を連想し、思わず手が出てしまったもの。
中は見ていないので、読んでからのお楽しみというものである。

『鞄に本だけつめこんで』 群ようこ・著 『鞄に本だけつめこんで』 群ようこ・著

『膝小僧の神様』 群ようこ・著 『膝小僧の神様』 群ようこ・著

『本棚から猫じゃらし』 群ようこ・著 『本棚から猫じゃらし』 群ようこ・著

梨木さんの棚も見て回る。
『家守綺譚』にもちょっと登場していたと思うが村田という人を扱った『村田エフェンディ滞土録』があったので、勿論、この本も買うことにした。

『村田エフェンディ滞土録』 梨木香歩・著 『村田エフェンディ滞土録』 梨木香歩・著


『天国からのラブレター』 本村洋・弥生・著 『天国からのラブレター』 本村洋・弥生・著

最後の本は『群(むれ)』、『本村(もとむら)』で近くにあった本で目に止まったものである。
山口県光市の殺人事件の被害者である本村洋氏(と弥生氏)の実話である。
横書きびっしりで余白があまりなく読みにくい感じだったので、この本が出たときには買わなかったものである。
しかし、気になっていた本ではあった。
今回、このタイミングで再び巡り会えたので購入することにした。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 この投稿記事とは関係ないが、昨日の投稿で記事の数が
 『1111』となった。
 丁度、3年経ったところなのでほぼ毎日1つ記事を書い
 て来たことになる。

 まぁ、ときどき何も書いていないときもあるので1日複
 数の記事を書いた日もあるわけだ。

 最近は、暇なときに過去に遡って記事を投稿していると
 きもあるので、何日かすれば投稿数は直ぐに変わってし
 まうことだろう。

 いずれにしても、きりがよく『1111』と1が並んだ
 ので記念に書いておくことにした。


2008年08月30日

『執筆前夜』を読了!!

『執筆前夜』という本を読み終えた。

『執筆前夜』 クリエーターズワールド編集部・著 『執筆前夜』 クリエーターズワールド編集部・著

クリエーターズワールド』というサイトをまとめたものだそうだ。

今を時めく女性作家10人の、仕事に対する考えや仕事を始めるまで、つまりデビュー直前のことを作家自らが語った珍しい本である。
紹介されている女性作家は以下の10人である。

恩田 陸(おんだ りく)
三浦 しをん(みうら しをん)
角田 光代(かくた みつよ)
酒井 順子(さかい じゅんこ)
加納 朋子(かのう ともこ)
群  ようこ(むれ ようこ)
中村 うさぎ(なかむら うさぎ)
野中 柊(のなか ひいらぎ)
林  あまり(はやし あまり)
鷺沢 萠(さぎさわ めぐむ)

私の無知で名前を知らなかった方は加納順子氏と林あまり氏で、後の方はいくつかの作品名と名前を知っていたり、名前だけは知っているという状態である。
恩田陸氏、三浦しをん氏、角田光代氏、酒井順子氏、そして群ようこ氏は何となく気になっている作家である。
勿論、恩田陸氏がらみで私の目に止まった本である。

この本は、実はある意味で運命的な出会いの本である。

明確な購入記録は付けていなかった本なので、いつ購入したかは定かではない。
しかし、購入した場所や状況はよく覚えている。

石神井公園のブックマートだ。

ふと、目に止まって「私を買って下さい」とこの本がいっている。

「欲しい」とは思ったのだけれど、とのときは「ちょっと高いか」と買わなかった。

この店には時々行っているので、ちょくちょく見かけた。
それから1週間経ったか、2週間経ったか。
1ヶ月はないと思うが、その2週間くらいの間、売れずにじっと待っていた。

価格が変わらないかと暫く待っていたが、「この本は私が買う運命にある」と購入することにした。
取りあえず、私の手元に来たが、未読本待ち行列大賑わいの私ゆえに読み始め、読み終わるのは今日になってしまった。

10人各氏のタイトルを目次から引用させて頂くと、次のようになる。

恩田 陸 時間とお金を費やしても後悔させないものにしたい
三浦 しをん 自分の感覚を掘り下げる
角田 光代  たった一つでも「共感」があれば、書ける
酒井 順子  普通の中にあるものを、徹底して見つめる
加納 朋子  平凡で普通だから書けるものがある
群  ようこ 自分自身で見つけることが大事
中村 うさぎ 自分の体は自分だけのもの。経験を「言葉」にする
野中 柊   書くという行為は、祈りにも似て
林  あまり 人との出会いが全て何かにつながる
鷺沢 萠   書くことが好きな人が書く。それが基本

この10人の中で、ある程度作品を読んできたといえるのは恩田陸氏だけだ。
だから、恩田氏の「時間とお金を費やしても後悔させないものにしたい」という言葉は、エンターテナーとしての恩田氏の矜持としてなるほどと思う。

『三月は深き紅の淵を』を読んだときに、私も非常に印象に残ったので何回か引用させて頂いたが、

いいものを読むことは書くことよ。うんといい小説を読むとね、行間の奥の方に、自分がいつか書くはずのもう一つの小説が見えるような気がするってことない?

という部分がここでも話題に上っている。

それから、『気持ちのいい話にはパターンがある』という話。
いつもの「オマージュを捧げる」という話である。
人々に感動を与えるパターンというものは既に出尽くしており、私はそれを使って自分なりの展開を作って作品を仕上げる。
だから、その作品にオマージュを捧げるという話。

中学生や高校生も、「自分の思考力、作文力を挙げるためにはよい作品をたくさん読む必要があるんだな」と感じて欲しい一文である。

他の9名は作品を読んだことがないので、具体的なイメージは定かではない。
しかし、それぞれの方にぴったりの言葉なのだろうということは、恩田氏の例から類推できる。

この中で鷺沢氏の『書くことが好きな人が書く。それが基本』というコピーにも心が動かされた。

それぞれ読んでみたいものはあるけれど、一番強烈に読んでみたいと思ったのは群ようこ氏である。

1冊の本からの繋がりで、世界が拡がっていくことが本の楽しみである。
その意味でこの本を読めたことは、私にとってよい影響を与えるだろう。
「買って下さい」といっていた『この本』に対して、「私の読書の世界を広げてくれて、ありがとう」ということにした。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-29から2008-08-30
                  2日で1回読み終えた。



『象と耳鳴り』を読了!!

恩田陸氏の『象と耳鳴り』を読み終えた。

『象と耳鳴り』 恩田陸・著(単行本版)

『象と耳鳴り』 恩田陸・著(文庫版)

この『象と耳鳴り』は、このタイトル作品を含む短編の推理小説。
購入記録のときにも書いたが、『象と耳鳴り』の主人公は何と関根多佳雄氏だ。
勿論、関根氏は架空の人物だが、恩田陸作品をいくつか読んだ人にとっては馴染みのある名前で、『六番目の小夜子』の主人公、関根秋の父である。

ずっしりと大きい、全て包み込んでしまいそうな、ゆったりとしたイメージを持っている人で、地方の裁判官を務めている。
『六番目の小夜子』の中での発言も丁寧でゆったりとした感じが印象的であった。『六番目の小夜子』の中の登場人物中でもお気に入りのひとりである。

ダンディということばは英語では余りいいイメージの言葉ではないそうだが、日本語のイメージでは「どんなことにも動じない男っぽいイメージ」、「何でもがしっと受け止めてクールに、そして何もなかったよう処理してしまう男のイメージ」、尚かつ、「何となく何処かに優しさを漂わせているイメージ」がある。

そういう意味で『六番目の小夜子』の関根多佳雄はダンディなイメージにぴったりのお父さんであった。
『優しさ』という点からすると、関根多佳雄には『どことなく飄々としているイメージ』も、私の中ではあった。

翻って『象と耳鳴り』の関根多佳雄はどうか。

この本では、現役を退いている60歳を過ぎた想定なので、全く同じイメージではおかしいだろうが、何となく飄々としたイメージが私には余り感じられなかった。
その意味で、1回だけ読んだ限りでは、関根多加雄の魅力半減な感じがしている。

ただ、半分と少し読んだ後の『待合室の冒険』あたりから、面白くなってきたと私は思った。

この本では関根多佳雄以外に、長男の春(しゅん)、長女の夏(なつ)が登場し、いい雰囲気を出している。
次男の秋(しゅう)が登場しないのが寂しいくらいだ。

短編集『象と耳鳴り』の世界は、これでこれは楽しい世界だと思う。

常野物語の人たちではないが、超能力としての常野一族の力を発揮する物語とは別に、関根家の人たちが活躍する『普通の世界の物語』が創作されることを一読者として望んでいる。
こちらの物語は『超能力』ではなく、『知力』と『感性』が勝負の物語である。
一読者としての私が望んでいるのは短編集ではなく、1冊の単行本として出版される作品だ。
楽しそうだ。

一つ一つの作品(短編作品)に関しての細かい感想は一つも書かなかったが、関根一家(関根一族)のメンバーが活躍する推理小説は面白いだろうという感想を抱いたので、作者の恩田陸氏へのメッセージとして書いてみた。

この構想の作品ってもう出ているのだろうか。


#情報科教員MTの読書記録・・・
 購入した2008-08-14にパラパラ眺めた後、少々停止。
 2008-08-26から2008-08-29まで4日で1回読了。



2008年08月29日

おくりびと

まだ、始まるには間があるけれど、『おくりびと』という映画を映画館で観てみたいと思う。

http://www.okuribito.jp/

『西の魔女が死んだ』はタイミングがあわず、みそびれてしまったが、『おくりびと』は近くのユナイテッドシネマ入間でやるので簡単に予約ができる。

何だか興味がある。
9月13日ロードショーがスタートなので、近々に予約してみよう。


2008年08月28日

ペルソナ・シナリオ法

全国高等学校情報教育研究大会で教えて頂いた「ペルソナ・シナリオ法」について調べたところ検索に掛かった『わかりやすそうなページ』。

 http://www.atmarkit.co.jp/fbiz/cbuild/study/usability/00/00.html

だいたい同じような解説がなされていると思う。



『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』 アラン・クーパー著、山形浩生訳という本は、この分野での名著のようで、研究大会でも紹介されたし、このページでも紹介されている。
読むべき本なのだろう。


will_pwr at 23:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)情報教育 

2008年08月27日

10位に返り咲き

情報科教員なので、私のブログも『情報科』という言葉で検索が掛かりやすいような記事を書くことを心掛けている。

しかし、最近は自分で読んだ本の読書記録と化しており、気がつくと『情報科』という検索語でググると20位前後を漂っていた。
ひどいときには30位くらいまでになっていた。

で、今日は久々に1枚目(10位以内)に返り咲いた。

ここのところでも精力的に記事は書いてきたが本を読んだ記録しか書いてこなかったので、これはきっと全国大会(全国高等学校情報教育研究会)の記事を書いて、何人かの方からトラックバックを頂いたからだろう。

さぁ、もうすぐ2学期である。

2学期の情報科の授業はプレゼン大会(大会とは書いてみたもののクラス毎の発表会)とWebページ作成だ。
少しは、この辺の記事でも書いてみようと思う。


2008年08月26日

定番

今日、近所のブックオフに行って恩田陸氏の作品を2冊ほど買ってきた。
同時に購入したのは文藝春秋の2006年6月号。

『10年後の「団塊」』という特集記事が気になって入手したものだ。
中を見てこの特集以外にも面白そうな記事を見つける。
作家の阿川弘之氏と阿川佐和子氏、そして村上龍氏の対談である。

タイトルは『私たちの嫌いな日本語』。
ここで例として出されていたものをいくつか挙げておこう。

====
こだわり
====

阿川弘之氏によると
悪くひっかかる意味で使うのが普通だった
ということである。
よいことに対して『こだわり』という言葉を使うことは変だという。

====
生きざま
====

「死にざま」という言葉は昔からあったが、「生きざま」ということばはなかったらしい。


====
定番
====

定番は「決まり切っていること」などで通常の言葉のように思うが、服飾関係の業界用語で、安定して売行きのいい商品の商品番号が同じになることから出た言葉らしい。
WIKIPEDIAにも同じようなことが書かれていた。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E7%95%AA

阿川弘之氏の感覚では

「この食堂のお昼はトンカツ定食が定番だ」

という言葉の遣い方は嫌な遣い方らしい。

他の言葉は私でも理解できる例であったが、「定番」や「こだわり」、「生きざま」などは、遣い方に注意が必要だったり、昔からの言葉の遣い方からするとおかしな表現なのだということを知った。

『一所懸命』が『一生懸命』に変化していったように言葉は生き物で徐々に変化している。
だから、ここで紹介されている例は徐々に変わってきた言葉とはいえるのだろうけれど・・・。


#情報科教員MTのつぶやき・・・
 「美味しいものへのこだわり」、「男の生きざ
 ま」などとしてしまいそうだ。
 それこそ、いいもの、悪いものも含めて言葉に
 こだわっていないとつかい切れないと思う。

 いい意味での「こだわり」に関して、昔の人は
 何という言葉を遣っていたのだろう・・・・。

 P138に『怪物グーグルが世界を支配する』
 という記事も発見した。
 既に過去の文藝春秋だけれど、この記事も面白
 そうだ。

 

2008年08月25日

『STUDY HACKS!』を読了!!

小山龍介氏の『STUDY HACKS!』を読み終えた。

『STUDY HACKS!』 小山龍介・著 『STUDY HACKS!』 小山龍介・著

最近、随分流行っているライフハックもののひとつである。

以前読んだ、勝間和代氏の『効率が10倍アップする新・知的生産術−自分をグーグル化する方法−』と共通することも結構あるように思う。

どちらの方がどうまねているということではなく、「だいたい皆、同じようなことを考えるものだな」ということを感じたわけである。

ノートパソコンを持ち、それに情報を集約するということは皆が薦めることである。
頑丈さからいって、だいたいLet's NOTEがお薦めということになる。
ノートパソコンを使ってメールしたり、メーリングリストに投稿したり、ブログに書き込んだり、本として原稿を書いたりということを著者は薦める。

私は教員だから、著者が主張されることがよく分かる。

恩田陸さん風に表現すれば

教えることは、学ぶことである。

といえるだろう(引用で囲った部分は私の表現である)。

人に教えるとなると、生半可なことはいえないので、しっかり自分で理解したことを教えることになる。
従って、『教えることは、学ぶこと』になるわけだ。
著者の小山氏がいわれているとおりである。

マインドマップやオーディオブックも小山氏や勝間氏が薦めておられる。
脳内の知識の状態を図にまとめて、その繋がりなどが分かりやすくなるということが、その利点だと思うので、両者のお薦めに素直に従ってマインドマップも学んでいこうと思う。
オーディオブックも方は、私はなじみがないので、今のところ使えそうにない。
意識の上では、オーディオブックというものも利用するとよいということは残しておこうと思う。

小山氏はwikiで自分辞書をつくるとよいと薦められている。
特にLivedoor Wikiをお薦めだ。

自分辞書とまではいかないが、知識をまとめるためのものを私も作ってみようかと思った。

集中するためのハックとして、『お寺』から発想を展開し、香り(お香)、照明、音(お経や木魚の音)などの効用を述べられている。
ここまで行くと、凄い発想だと感心するばかりだ。

『通勤に時間をかける』というハックの中で、

もし、職場から遠くに住んでいるという方は、急行ではなく、あえて鈍行の電車に乗って勉強するというのも、ひとつの方法です。

と述べられている。

「あぁ、これは私がやっている方法だな」とニンマリする。

自宅最寄り駅からは石神井公園までは各停で行き、いつも座って本を読んでいる。
何か試験を受けるための勉強ではないが、いつかは私の身にプラスになるであろう。
もっとも、石神井公園から阿佐ヶ谷までは、目をつぶって大人しくしている(寝ている)ことが多い。
バスの中で目を開けていると、どんどん混んできてゲッソリしている人を見るのが忍びないので、ここでは眠るようにしている。

『問題集は解答から読んでいく』というハックもあった。
これは我々、社会人には有効な学習法だと私も思った。

話はこの本から離れるけれども、私が試験の時によく使っていた方法、問題集を使うときによく用いた方法を最後にひとつ紹介しておこう。
かなりアナログな方法だけれど、学習したところまでの本の小口部分をラインマーカーなどで5mmくらい塗りつぶすというものだ。
問題集を手にするだけで、その進捗状況が直ぐに把握できるし、塗りつぶされた部分を少しでものばそうと意欲が湧く。
線が2本になれば2回勉強したということになる。
学生時代から行っているお気に入りの方法だ。

**参考**
本の部分の名称
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/osaka/book_bui.html


参考になることは多く書かれているが、全てを書くわけにもいかないのでこの辺で終わりにしておこう。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-24から2008-08-25
                     2日で1回読み終えた。


2008年08月24日

『成功本はムチャを言う?!』を読了!!

『成功本はムチャを言う?!』を読みおえた。

『成功本は無茶を言う!?』 新田義治・著

著者はライフ&ビジネスコーチの新田義治氏である。
カバー後ろにあった著者紹介によると、新田氏は21年間小学校教師をした後、出版社の編集部長、取締役を経て現在の仕事に就かれた方である。

読んで気になった部分を引用させて頂き、少し書いてみようと思う。

「成功本を読んでも、必ず成功できるわけではありません」
当たり前の話ですが、成功本を読むだけで誰でも成功できるなら、これほど簡単な話はありません。

これに関しては全くその通りで、何の疑問の余地は私にもない。
成功本と呼ばれている本も含めて、私はいろいろな本を読んできたが、本を読んで直ぐに身についたり、その効果が直ぐに出るなどとは思ったことがない。
1冊の本を読んで1つでも自分にとって参考に出来るところがあれば『その本は買い』だったと思っている。

しかし、こうやって最初の方で結論をズバッと明言してあるところに共感を覚える。

成功した人は、往々にして自分の経験則からものを考え、語りますが、それが一般の人にとって大きなハードルであることに気づいていません。
また、読者のほうも、成功者の経験は、成功者自身のパーソナリティに強く影響されたものであることを読み取っていません。

このように書かれてしまうと、最早、弁解の余地がないような感じになる。
成功本の著者たちにとっては最良の方法を紹介しているだけであろう。
また、私たち教員が行っている授業に関しても同じことがいえる。
教育の荒廃が叫ばれで久しいが、(私も含めて)多くの教員は自分が勉強してきたことや、編み出してきた勉強の方法論、専門分野について研究してきたことでベストと思っていることを授業で紹介しているはずである。
手を抜いている教員など一人もいるはずはない。

私と同世代の人間や、私の世代よりも上の世代は勿論のこととして、少なくとも私の世代よりも少し下の世代までは自分でいろいろ工夫し学習していくことを自分で編み出してきた。
教育に関してのみ考えれば、最近は全て受け身であることが目立つ。
直ぐに飛躍的に伸びる方法などは本当はないのだろうということをこの本で久しぶりに再確認した。

1章の中間部分(39ページ)で次のように書かれているところをかみしめたいと思う。

湖面を優雅に泳いでいるように見える白鳥も、水面下ではせわしなく水をかいているのです。
成功者が下積み時代にどんなことを考え、どんな行動をしていたのかを参考にすることが重要です。

この本はいわゆる大人向けの啓蒙書だけれども、ここの部分は高校生や中学生にとっても多いに参考にすべきところだと思う。
受け身ではなく、自分で努力することの大切さを理解する必要性を説いたものだ。

そもそも、成功者は「数値などの高い目標をクリアする」という価値基準が、全ての人のモチベーションを高めるということになっていないことを理解していません。

動機付けには内的動機付けと外的動機付けの二つがあるが外的動機付けは外部からの圧力によって動機付けを行うものである。
「高い数値目標をクリアする」という行為は外的動機付けなので、必ずしも目標設定がモチベーションの向上に結びつかないと解説されていた。
最近、教育界でもいろいろなところで数値目標を設定し、それをクリアしていこうとと努力する動きが主流だが、そういった動きを見ていて今ひとつピンとこないことがあった。
その理由はまさに、『数値目標の設定とそのクリア』がこの外的動機付けだからだろう。

2章では、よくいわれている次の8つの成功ノウハウに関して賛否両論を展開している。

成功ノウハウ
1.目標を明確にする
2.期日を決める、スケジュールを立てる
3.好きな仕事をする
4.ポジティブ思考をする
5.人に感謝する、人に与える
6.自分に投資する
7.いい人と付き合う、人脈を広げる
8.潜在意識を活用する

残りの二つの章で、自分なりの方法を工夫せよという話と、そもそも成功とは何かという話をされている。

ここでは、主に1章に書かれていたことを中心に気になった部分をいくつか引用させていただき、自分なりに思ったことがらなどを書いてみた。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-24

 1日でさらりと1回読み終えた。


2008年08月23日

『家守綺譚』を読了!!

梨木香歩氏の『家守綺譚』を読み終えた。

『家守綺譚』 梨木香歩・著 『家守綺譚』 梨木香歩・著

明治の学士『綿貫征四郎』が書いたという設定で始まるものがたり。

**参考**
下記リンクは「ほのぼの文庫」というブログを運営されている方がまとめた『家守綺譚』に登場する植物のアルバムである。
このアルバムを見ながら『家守綺譚』を読むと、また楽しさが倍増するだろう。
次回読むときには、私もここを見ながら読んでいこうと思う。

http://mother-goose.moe-nifty.com/photos/bungaku/

2008-08-30追記


綿貫征四郎の大学時代の友人『高堂(こうどう)』は既に亡くなっている人である。
大学時代のボート部でボートを漕いでいる間に(事故で?)行方不明になってしまった人である。
高堂の両親は年老いたので嫁に行った娘の世話になるといって、綿貫に家の世話を任せるところから話が始まる。
題名通り『家守(いえもり)』を依頼したわけである。

征四郎は大学を出てから作家の道を志すも、思ったような成果は出ていない状態だったので家守として高堂邸に住むことを決意する。

題名にあるとおり『綺譚(奇譚)』であるから、ここでの怪しい体験を綴ったものである。
梨木氏の作品であるが作中主人公『綿貫征四郎』が書いた作品ということで話が展開されるのである。

従って、書かれている内容は摩訶不思議な世界である。

亡くなっている友人・高堂は床の間の掛け軸から時々現れるし、サルスベリは征四郎に恋していたり(懸想していたり)、河童や小鬼が出てきたり、桜鬼(はなおに)と呼ばれている桜の精のような女性が現れ消えたり、気分が悪くなって苦しんでいる尼さん(狸)にだまされたり不思議な世界だ。

しかし、征四郎はだまされたことが分かっても苦しんでいる尼さんが化け物であろうと苦しんでいる者を放っておけないと背中をさすってあげる優しさを持っている青年だ。


主な登場人物として、征四郎が親しくしている和尚さん、山内という後輩、隣のおかみさん。
この隣のおかみさんの名前はハナ(P.112)。
このおかみさんが実に物知りで、世話好き、犬好きで何とも微笑ましい。
征四郎が飼っているゴローという犬を可愛がってくれる。

最後にあの世を垣間見ながら、この世に戻って来て、このものがたりを書いたという話だ。

私には、まだここに来るわけにはいかない事情が、他にもあるのです、家を守らなければならない。友人の家なのです。

というエンディングが印象的であった。

高堂に「また来るか」と征四郎が聞くと、「また来るよ」と高堂が応え、二人の友情が深かったことを印象づけられた。
冷静に考えれば随分危ない状況のようだけれど、そう感じない世界がこの二人にはあるように思った。
この小説は文字通り不思議な世界を醸し出していたが、読後感は何ともさわやかで素敵な感じがした。
季節の移り変わりにあわせるかのようにいろいろな植物が紹介されているが、この辺も古きよき時代のイメージを出すのに貢献しているのであろう。


#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-23

 1日で1冊、さらりと読み終えた。
 梨木さんらしい、温かい感じが素敵だった。



2008年08月22日

『エンジェル エンジェル エンジェル』を読了!!

梨木香歩氏の『エンジェル エンジェル エンジェル』を読み終えた。

『エンジェル エンジェル エンジェル』 梨木香歩・著 『エンジェル エンジェル エンジェル』 梨木香歩・著

心優しい少女であるコウコ(考子:こうこ)と祖母のさわちゃん(さわこ)とのものがたり。

さわちゃんの過ごしてきた過去と、今現在ととの2つの物語が流れている。

過去の物語は文庫本では旧字体(旧漢字)・旧仮名遣いで表現され、現在の物語は通常の表記方法で表現されている。
単行本では現在の話は黒色で、過去の物語はセピア色の文字で表現されているらしい。
文庫本では、さすがに色までは分けられていなかったので、この辺の構造をつかむまでに少し時間が掛かった。

題名の『エンジェル エンジェル エンジェル』は、さわちゃんとコウコ、そしてエンゼルフィッシュか。私はこのように思った。

「おばぁちゃんは天使みたいだ」

と書かれているくらいだから、さわちゃんは優しいエンジェルなのだろう。

先に書いたようにコウコも心優しい大変よい子だ。
やはり、コウコも紛れもないエンジェルだ。
コウコの母は自分の夫にしか自慢話はしない節度ある妻だが、コウコの母の言葉にそれが表されている。

 ママは昔から私が自慢なのだ。
 読書好きで成績のいいコウコ。絵でも作文でも飛び抜けて上手だったコウコ。クラスのいじめられっ子にはいつでも優しかったコウコ。
「コウコちゃんはいつでも天使みたいって、小さい頃はよくお友達のおかあさんたちに言われたものよ。あの子、そのもんま、大きくなってくれたわ」
 ママの自慢はいつまでも続く。

三つ目のエンジェルは文字通りのエンゼルフィッシュだけれど、これが悪魔のようなエンゼルフィッシュだ。

コウコが初めて買ってきた熱帯魚は、エンゼルフィッシュ2匹とネオンテトラ10匹なのだけれど、日ごとにネオンテトラが少なくなっていく。
どうやら、このエンゼルが食べてしまっているようだ。

私も一時期、熱帯魚を飼ったことがある。
同じようにネオンテトラの輝きに心を動かされ、ネオンテトラを10匹くらい買ってきた。
一時期、コリドラスなども同居したことがあった。
そのコリドラスが死んでしまって、次にカラーテトラという熱帯魚を同居させたこともあった。
問題は、このカラーテトラを同居させたときに起こった。
この小説のエンゼルフィッシュのようにカラーテトラがネオンテトラを攻撃し、食べてしまうのである。

話が少し逸れたけれどもこのような経験があるので、『エンジェル エンジェル エンジェル』のこの部分は妙なリアリティを伴って私に迫ってきた。

話はコウコがさわちゃん・コウコと呼び合う祖母のさわこの回想シーンといまが交互に織りなされて展開する。
この辺の内容は実際に読んで自分で味わった方がよいだろう。

コウコ(考子)の名前も、さわこの命名でかつての級友・公子から来ているのだろう。
コウコがさわこのトイレの世話をしながら、さわちゃんとコウコという感じで友達同士のような関係を築く。
自分の孫に優しくされているさわちゃんは幸せな一生を送ったことになるのだろう。
さわちゃんの言動や行動ひとつひとつに注意を払い、気遣いを見せるコウコを見ている私たちには安堵感が拡がる。

さて、悪魔のようなエンゼルフィッシュであるが、実は少々ぼけも入っているさわこの心と頭を繋ぎ、命を繋いできたような感がある。
このエンゼルフィッシュの死と共にさわこも後を追うように亡くなっていく。
このような意味で、「このエンゼルもやはり、エンジェルだったのだ」と私は思う。


#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-21から2008-08-22

 違う本も読んでいたこともあり、2日で1冊読み終えた。
 
 コウコの名前の漢字・考子は解説の神田橋篠治氏が付けたも
 のようだ。
 本文中にコウコの父が、生まれて来た娘の名前を付ける話が
 何処かに書いてあったように思っていたが、場所がどうして
 も探せない。
 気になったところは本の端を折り込んだり、気になった行の
 部分を縦に折り目を付けたりしながら読んでいるので、その
 部分を追えば、考子命名の記述が探せるはずだったのだが、
 どうしても見あたらない。

 どうやら、考子という命名は神田橋氏のようだ。
 解説をじっくり読んでみると、「こんな話が隠されているの
 だろう」という感じのことが書かれていた。

 さすが、精神科医である。
 読者のこころの奥底を見抜いた解説も素晴らしい。


全国高等学校情報教育研究大会

全国高等学校情報教育研究大会へ参加してきた。

会場は武蔵工業大学。

基調講演は文部科学省初等中等教育局参事官斉藤尚樹氏による「新しい学習指導要領と情報教育」である。

分科会は「情報デザイン教育の提案−専門学校教育の事例から−」、「情報学習読本と教科情報in石和高校」、「情報を活用して学校をデザインする」、「2校目の教科「情報」−変わるもの・変わらないもの−」、ポスターセッションは嘉村さんの「情報機器を使った授業は「有効」か」を聞いた。

デザイン系の話は私にとっては得意分野ではないので、オブザベーション、ペルソナ・シナリオ法、ペーパープロトタイプなど初めて聞くことが多く多いに参考になった。

情報学習読本のお話をされた常盤先生からは「情報学習読本」そのものを頂いた。
何冊か持ってきていただいた内の1冊を頂けるという幸運を得た。
情報学習読本とWeb、P検テキストを活用して授業をされているという。
私も自作Webテキスト「情報教育遠隔講座」を使って授業をしている。
また、P検テキストも利用しているので興味深くお話を伺うことができた。
頂いた「情報学習読本」はこの後、大切に使わせて頂くことにする(ありがとうございました)。

五十嵐さんの「情報を活用して学校をデザインする」は「相変わらず凄い活動だな」と思いながら話をうかがった。

佐藤さんの講演ではご自慢の工人舎のマシンの具合が悪く、大夫慌てたようであった。
しかし、ベテランの佐藤さんならではの手慣れた対応で難なく終えられたようであった。

嘉村さんのポスターセッションは結構しつこく、その場に居座った。
前年度は黒板を使った授業で好評を得て、今年度は電子黒板を駆使して授業を行ったが授業アンケートはさんざんの結果で、「効果はなかった」という結論を出されていた。

しかし、結論の出し方が極端なようにも感じた。

授業を受けた生徒の人数もそれほど多くなく、単年度だけのアンケート結果で結論を出すのは早いようにも感じる。
プレゼン資料で板書内容を提示し授業を進めたが、生徒に渡すプリントにはその内容と共に空欄を設けて、授業のポイントとなる化学反応式などを再度書かせるなどをしたらどうなのだろうかとも思った。

懇親会に参加し、1次会のみで比較的早めに帰宅した現在、これを書いているが、時間もあまりないのでこれくらいにしておこうと思う。


#情報科MTのつぶやき・・・
 今日は帰りの東急東横線で人身事故があり、暫く電車が
 止まってしまった。

 渋谷駅に救急車や消防車が数台止まっている。
 その関係で渋谷駅に救急車や消防車が数台止まっている
 のかと思ったが、午後7時少し前に、ここでナイフを持
 った老女が女性2人を斬りつけるという『通り魔事件』
 があり、そのための救急車出動であった。
 メインはこちらの対応のようである。

 自宅に戻ってからその事実を知り、ビックリした。
 テレビ局の方も取材に来ていたので「随分凄いことにな
 っているなぁ」とは思っていたのだが、真相はこういう
 こらしい。


will_pwr at 23:46|PermalinkComments(1)TrackBack(6)情報教育 

2008年08月21日

タスクウィザードで再起動

昨日のことである。
サーバ室のサーバを再起動する必要があったのだが、他にも動いているシステムがあって帰宅時間には再起動できなかった。
普段ならば、何か別の仕事をしていてぎりぎりの時間まで待ったかも知れない。
しかし、昨日は出かけたいところがあってそれほど遅くまでは学校にいられなかった。
午後8時過ぎにタイムリミット。

もう待てないので、自動的に再起動させることにした。
使ったことはなかったが、タスクウィサードを使えばよいことはわかる。
「Windowsって、シャットダウンコマンドはあるのかな」などとひとりでつぶやきながらコマンドラインに

 shutdown /?

などと打ってみた。


Windowsのshutdownコマンド「あぁ、shutdownコマンドがあるんだ。Linuxと同じようだな」などと、再びつぶやきながら、バッチファイルでも作ろうとサーバ内をちょっと見てみると、既にshutdown.batがある。
業者さんがメンテナンス用に作られたもののようである。

中身はこんな感じである。

shutdown -r -t 0


待ち時間なしに再起動ということである。

これを使うことにして、あとはタスクウィザードの設定だけだ。

まずは、スタートボタンからプログラム・アクセサリ・システムツール・タスクとメニューを追った。


タスクウィザード1この画面で、『次へ』ボタンを押した。






タスクウィザード2『参照』ボタンを押して・・・。






タスクウィザード3Cドライブにあったshutdown.batを選択した。







タスクウィザード4今回は1回だけ実行されればよいので『1回だけ実行』を選択して、『次へ』ボタンを押す。






タスクウィザード5適当な(都合のよい)時刻を設定して、『次へ』ボタンを押す。






タスクウィザード6この画面で、パスワードを2回打ち込んで『終了』ボタンを押して完了である。





翌日である今日、学校の公式ページを訪れてみたが正常に表示できているので、問題なく再起動されたようだ。

内容的には何の目新しさもないが使ってみると便利なので、一応メモとして残しておくことにした。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 たいした機能ではないけれど、実際に使ってないことは
 結構あると思う。
 それで、使い出すと便利この上ないことは多いだろう。

 一歩を踏み出すことの大切さを知った一日であった。

 ただ、それだけの記事である。


2008年08月20日

ヨドバシカメラへ

今日は仕事の帰りにヨドバシカメラへ行くつもりであった。

早めに仕事を片づけて午後5時くらいには出ようかと思っていたが、ちょっとそうも行かなくなった。
午後8時くらいまで作業して、タイムリミット。

あとは自動で作業させることにして、ヨドバシカメラへ向かうことにした。

実は妻が電子辞書を購入したのだが、そのケースが欲しいとのこと。
他に用事もあったのでヨドバシカメラでそれを探すことにした。

たくさんあったので、電話で連絡して、「色は何色と何色がかるけど、どれがいい」とか、「イヤホンが収納できるのとそうでないものがあるけれどどっちがいい」とか、必要そうなことを話して電話を切った。

結局、「赤いのがいい」ということで、「イヤホンが入れられた方がいいけれど、ケースが分厚くなるのは嫌だ」ということになった。



結局、買ったのはこれ。
エレコムのDICT.というシリーズの赤である。
帰宅後、製品を見た妻はイメージ通りだったようでご機嫌だった。


その他にケニー・Gの『ロマンスの足おと』などを買ってきた。

『ロマンスの足おと』 ケニー・G 『ロマンスの足おと』 ケニー・G

1回さっときいて「今度のケニー・Gはこういう感じか・・・」と思う。
これから、きっと何回も聴くことになるのだろう。

これも素敵だけれど何枚か購入して聴いた中では、やはり、ブレスレスかパラダイスが最高だと思う。

今、私のリビングではCD『パラダイス』のパラダイスが流れている。

#情報科教員MTのつぶやき・・・「何だか落ち着くなぁ」

 いろいろと校正している間にSeaside Jamという曲が、
 今、流れているのだけれどSeaside Jamっていうのも
 いいね。




2008年08月19日

ブログの効用

ブログを始めてから3年ほど経った。

情報科教員仲間の間でも、それほど早いほうではない。
いや、むしろ遅いくらいかも知れない。
過去にも同じような記事を書いたけれど、ブログを続けていてよかったと思うことに旧友との再会がある。

お互いにメールアドレスは交換していて何度もやりとりはしていたが、お互いの仕事の忙しさや流れの違いから最近は疎遠になっていた。

それで、つい最近、メールを頂いた。

インターネットで検索していたところ私のブログに行き当たり、懐かしくなってメールを送って頂いたというわけである。

情報科教員の免許講習(現職教員等講習会)の講師をしたときに知り合った方である。
メールにてその方の勤務校に招待され、そのシステムを見せていただいたあとに、旧交を温めることにした。

そのため、昨日出かけていって校内(パソコン教室)を見学させていただいた。
素晴らしい才能の方で勤務校の図書管理システム(貸借処理)やe-Learningシステムを開発し実践されている。
大変素晴らしいもので、なかなか私には「凄いですねぇ」としかコメントできないくらい素晴らしいものだった。


#情報科教員MTのつぶやき・・・・
 ブログの効用を再確認した一日だった。


2008年08月18日

『バッテリー・6』を読了!!

あさのあつこ氏の『バッテリー・6』を読み終えた。

『バッテリー・6』 あさのあつこ・著 バッテリー・6 あさのあつこ・著

新田東中の卒業式。
海音寺一希(かいおんじかずき)の卒業シーンから、横手第二との最後の試合まで。

6巻に入っての、たどたどしいながら原田巧の心の成長が印象的だった。
同時に新田東の面々も素晴らしいチームになっていっている。
原田巧の力だけではなく、打たせて後ろの仲間がアウトをとるという展開も出てきた。

門脇の尋常ではないトレーニングの日々、一段と大きくなった門脇。
その門脇に立ち向かうバッテリー、永倉豪と『その相棒・原田巧』。

最後の試合。

唐木恭介
次の打者
瑞垣俊二

新田東の攻撃後、門脇との戦いまで。
1球目は文句なしの、力のこもったストライク、門脇ですらかすりもしない。

6巻まである長編だが、最後は含みを持った形で終わってしまった。
ここまで読んできた読者の一人として、私としては、もう少し結末をしっかり見極めたかった。

『THE OTHER BATTERY』である萩雄途と城野達矢も少し登場したが、エンディングが上記の通りなので、このあたりの記述はない。
門脇との対決も含めて、『THE OTHER BATTERY』との戦いぶりももう少しみたかった感じがしている。

1巻から5巻までは章の名前が書かれているのだけれど、6巻は章の番号(1.2.3.4.5.6.& 最終章)だけで章の名前がないのは何を狙ったものなのだろうか。
章の名前を決めなかったことで何を表現したがったのだろうか。
現時点での私には不明である。


#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-18

 1日で1冊、さらっと読み終えた。


2008年08月17日

『バッテリー・5』を読了!!

あさのあつこ氏の『バッテリー・5』を読み終えた。

『バッテリー・5』 あさのあつこ・著 バッテリー・5 あさのあつこ・著


新田東中と横手二中との対戦を再び準備するまでのことが、瑞垣を中心にして話が展開されている。
内容は、ちょっとえぐい感じの話である。
児童文学ということになっているけれど、瑞垣が煙草を吸うシーンが度々出てくるところに疑問を感じる。

バッテリーの作品中では人気の登場人物のようであるが・・・。


−−−−−


文庫書き下ろしの『THE OTHER BATTERY』は、巧の新田東中とひょんなことから対戦することになった横手二中のバッテリーについての物語。

この話の主人公はキャッチャーの城野達矢(じょうのたつや)とピッチャーの萩雄途(はぎゆうと)。
お互いに幼なじみの関係だ。
こちらのバッテリーは、巧・豪のバッテリーと丁度反対のような関係である。
達矢の方が努力家でどちらかというとストイックなタイプ、雄途の方がおっとりタイプ。
雄途は季節の切り替わりが誰よりも早く感じられるという優雅な人だ。
今時の中学生としては変わった部類に入るのだろう。
おっとりタイプだけれども実力は徐々に付いてきている。
達矢の心配をよそに雄途も実はピッチャーとしての資質は十分のようである。

最後の方に書かれている雄途の発言が頼もしい。


「他のチームのピッチャーなんて、どうでもええやないか。おれ、相手がだれでも投げるだけや」


うーん、早く、この二組のバッテリーの対決がみたくなってくる感じがする。
いい感じで、この短編は終わっていて、拡がりが楽しい。
本編(第6巻)ではどうなっていくのだろう。



#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-17

 1日で1冊、さらっと読み終えた。

2008年08月16日

この4日間で購入した本たち

最後にリストしたケニー・Gの『ウィンター・ワンダーランド』を聞きながら、この記事を書いている。
タイトルの通り、『We Wish You A Merry Christmas』や『Ave Maria』『Gingle Bells』などクリスマスの季節にぴったりの曲がいっぱいである。

最近はケニー・GのCDがあるとついつい買っている。
真夏に冬の曲を聴くのも一興である。
オーストラリアの夏はクリスマスの時期と重なる。
きっとこんな感じなのだろう。

『真夏にケニー・Gのクリスマスサウンド』なんていうタイトルにしようかと思ったが、今回は『この4日間で購入した本たち』というタイトルにした。

以下は、今回、購入した本たちである。


−−−−−


石神井公園駅 草思堂にて(8月13日)

『明治という国家(上)』 司馬遼太郎・著 「明治」という国家(上) 司馬遼太郎・著

『明治という国家(下)』 司馬遼太郎・著 「明治」という国家(下) 司馬遼太郎・著

中村橋 ブックマートにて(8月14日)
『象と耳鳴り』 恩田陸・著 象と耳鳴り 恩田陸・著

新所沢 ブックオフにて(8月16日)
『福音の少年』 あさのあつこ・著 福音の少年 あさのあつこ・著

『新釈遠野物語』 井上ひさし・著 新釈遠野物語 井上ひさし・著

『上と外』 恩田陸・著 上と外(下) 恩田陸・著

『天璋院篤姫(上)』 宮尾登美子・著 天璋院篤姫(上) 宮尾登美子・著

『天璋院篤姫(下)』 宮尾登美子・著 天璋院篤姫(下) 宮尾登美子・著

ウィンター・ワンダーランド ケニー・G ウィンター・ワンダーランド ケニー・G(Kenny G)


#情報科教員のつぶやき・・・
 ここのところで結構沢山の本たちを購入してしまった。
 勿論、結果的に待ち行列は溢れかえっている。

 『バッテリー』に関しては、あと2、3日中には読み
 終わるだろう。

 梨木さんの本もあるけれど『象と耳鳴り』という恩田
 陸作品も面白そうだ。

 『象と耳鳴り』の主人公は何と関根多佳雄氏だ。

 勿論、関根氏は架空の人物だが、恩田陸作品をいくつ
 か読んだ人にとっては馴染みのあるお名前だ。

 『六番目の小夜子』の主人公、関根秋の父である。

 ずっしりと大きい、全て包み込んでしまいそうな、
 ゆったりとしたイメージを持っている人で、地方の
 裁判官を務めている。
 『六番目の小夜子』の中で発言も丁寧でゆったりと
 した感じがした。

 『六番目の小夜子』の中では、すてきな人物が沢山
 登場したが、その中でもお気に入りのひとりが関根
 多佳雄氏だ。

 さぁ、どんな発言、どんな行動、どんな活躍をされ
 るのか、楽しみである。



2008年08月15日

『バッテリー・4』を読了!!

あさのあつこ氏の『バッテリー・4』を読み終えた。

『バッテリー・4』 あさのあつこ・著 バッテリー・4

新田東中 対 横手二中の試合(但し、公的ではなく私的な試合)の段取りから、試合の開始、試合で門脇を倒すものの、瑞垣の策略でキャッチャーの豪がつぶれ、結局、巧も自滅するまで。

表紙装幀は当然、豪ちゃんだ。



文庫書き下ろしの『空を仰いで』は、巧が3歳のときの物語で母が青波の出産から具合を悪くしたときのもの。
祖父母(洋三と聖名子)の世話に、巧がなっているあいだの物語である。
このとき聖名子は不治の病に冒されていて余命3年であることがわかる。
洋三は野球部監督をやめ、少しでも聖名子と一緒の時間を長くすることを決意する。

切ない物語であった。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-15
 1日で1冊、さらっと読み終えた。



2008年08月14日

『バッテリー・3』を読了!!

あさのあつこ氏の『バッテリー・3』を読み終えた。

『バッテリー・3』 あさのあつこ・著 バッテリー・3

弟・青波の新田スターズデビュー戦での『ナイスキャッチ』から、巧・豪のバッテリー対門脇の戦い(新田東中 対 横手二中)が始まるまで。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-14
 1日で1冊、さらっと読み終えた。



2008年08月13日

『バッテリー・2』を読了!!

あさのあつこ氏の『バッテリー・2』を読み終えた。

『バッテリー・2』 あさのあつこ・著 バッテリー・2

中学校入学、野球部入部から、リンチ事件まで。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-13

 1日で1冊、さらっと読み終えた。



2008年08月12日

『バッテリー』を読了!!

あさのあつこ氏の『バッテリー』を読み終えた。

『バッテリー』 あさのあつこ・著 バッテリー

新田市に来たところから、中学にはいる直前まで。

#情報科教員MTの読書記録・・・2008-08-12

 1日で1冊、さらっと読み終えた。



2008年08月11日

あさのあつこ氏の『バッテリー』を観た。

あさのあつこ氏の『バッテリー』、私が気に留め始めたのは2007年の7月くらいである。

NHKのクローズアップ現代という番組で国谷裕子氏が取り上げた番組をみて以来である。
あさのあつこ氏の名前も知っていたし、本屋さんに行けば結構平積みされているので『バッテリー』が流行っているということも知っていた。
特にそれまで、気にもならなかったのだけれど、この番組をみて以来、「いつかはあさのあつこ氏の作品も読んでみたい」と思っていた。

そのため、いつもの古本屋巡りでもちらちらとは、この本があるかどうかをみてきた。
そんな状態が長く続いた昨日、安く6冊全てを入手することが出来た。


『バッテリー』 あさのあつこ・著 バッテリー

『バッテリー・2』 あさのあつこ・著 バッテリー2

『バッテリー・3』 あさのあつこ・著 バッテリー3

『バッテリー・4』 あさのあつこ・著 バッテリー4

『バッテリー・5』 あさのあつこ・著 バッテリー5

『バッテリー・6』 あさのあつこ・著 バッテリー6

そして、今日は月曜ゴールデンという番組で『バッテリー(映画版)』が取り上げられることを知った。

『バッテリー(DVD)』 

先日購入したNASに録画しつつ、リアルタイムで番組を観た。

ストイックな野球少年で天才的なピッチャーという原田巧と性格が素晴らしくよい永倉豪とのバッテリーを中心とした中学生の成長物語。

ということで本も全冊揃ったし、一度映画も観たことになるので、明日から1冊ずつ読んでいこうと思っている。



2008年08月10日

『オリヲン座からの招待状』を観た。

昨年の12月9日に『オリヲン座からの招待状を読了』という記事を書いた。
そして、今日はDVD版の『オリヲン座からの招待状』を観たというお話。

『オリヲン座からの招待状(DVD)』 

正月休みに入って実際に観に行こうと思ったときには近所の映画館では既に終わっていて、残念ながら映画館では観ることとができなかった作品である。

鑑賞し終わっての感想を少し書いておこうと思う。

自分の投稿にリンクを張ったので、小説版の感想はそちらを観て欲しい。
小説版では、小さいときをオリヲン座で過ごし、今は夫婦になっている三好祐次と良枝が主人公であった。
その二人が離婚の危機を迎えているさなかにオリヲン座からの招待状を頂き、オリヲン座の最後の興行を観ることによって、再び夫婦として再スタートしようか、どうしようかというところで話が終わっていた。

『鉄道員−オリヲン座からの招待状−』 浅田次郎・著 『鉄道員−オリヲン座からの招待状−』 浅田次郎・著

映画版では仙波留吉と仙波トヨの方に視点を置いて、こちらをメインに話が展開していた。
映画全体の醸し出す雰囲気は素晴らしいものがあったし、映画そのものも素晴らしいものだと感じた。
しかし、この仙波留吉と仙波トヨをメインにするとどうも焦点がぼけてしまうように感じた。
このふたりを主人公にすると、どうしても時代の流れには逆らえずに悲しい結末だけで終わってしまうように感じるわけだ。
仙波トメが最後の興行中に映写室でなくなり、老人(仙波留吉)がひっそりと残される姿は悲しすぎる。
二人の愛の絆が強固なもので、その素晴らしさ伝わってくるが、あまりにも結末が悲しすぎた。

ここは原作(小説)のように、あくまでも三好祐次と良枝が主人公で、離婚の危機を乗り越えて再び夫婦として再スタートする(または、ここから先は読者・視聴者に任せる)というところで話が終わったほうが、よかったように思う。


#情報科教員MTの購入記録・・・2008-07-28購入。

 企業研修から帰る途中、練馬駅で出店していた
 販売店(エーワン)で購入した。


2008年08月09日

REGZA Z2000のダビング10対応

我が家にあるREGZAはZ2000(42Z2000)である。
少し前の記事にダビング10対応の記事を書いた。
私のRGZAはそのときにはまだ対応されていないという感じのことを書いた。

それで、今日は8月9日。
「たしか、オリンピックの開会式と同じ、8月8日には対応されるのだった」などと思い出した(東芝のページを再度見てみると、正確には地デジの場合は今日みたい・・・)。
自動アップデートの設定をしてあるので、特に手動でバージョンアップする必要はなく、勝手にバージョンアップしてくれるだろうという感じのことも書いておいた。

従って、今日はその確認のみ。
東芝 REGZAのページを見てみると、Z2000の最新版は

 T18-01DD-047-000E

と書いてあった。


私のREGZA Z2000のバージョンも

 T18-01DD-047-000E

となっており、無事にバージョンアップされていることを確認した。

まずはこのことのみをメモしておこう。


2008年08月08日

情報教育対応教員研修全国セミナー

今日は「情報教育対応教員研修全国セミナー」という講演を聞きに、ラフレさいたまというところに行ってくる。
Educational Solution Seminar 2008−教員1人1台PCの幕開けと情報−というタイトルが付いている講演会だ。

本校では平成17年(2005年)に全教職員にノートパソコンが配付された。
掲示板機能などを使い朝の打ち合わせの時間短縮などに役立っている。
一方、施設管理機能なども使えば、どこで仕事をしていても必要に応じて予約が出来るので便利だと私は思っている。
しかし、情報処理部という推進グループ内でも反対意見のものがおり、この機能は今のところ使っていない。
使いはじめれば掲示板機能と同様、絶対的に便利なのだけれど。

学校や企業など全組織的に行う場合にはトップダウンによる推進が必要だと思う。
「使える機能はどんどん使っていこう」と考えている情報科教員とそうでないひととがいる場合、情報科教員が孤軍奮闘してもなかなか話は進まない。

この辺のところは、他校はどうなっているのだろうかと興味がある。
ということで、「今日はこの講演会を聞きに行こう」というわけだ。

あとは、帰ってきてからまとめを追記しようと思っている。





2008年08月04日

『からくりからくさ』を読了!!

梨木香歩氏の『からくりからくさ』を読み終えた。
最初は4人の共同生活をほんわかした、素朴なイメージで語られる小説だろうとイメージしていたが、必ずしもそうではなく、4人のいろいろな繋がり、運命的な話の運びがあって複雑だった。
トルコやクルド人の話まで拡がりが出てなかなか難しい作品だと思った。

『からくりからくさ』 梨木香歩・著  からくりからくさ 梨木香歩・著

蓉子の祖母・麻(麻子)がなくなり、その四十九日も済んだ。
蓉子の祖母の住んでいた家を処分するのも忍びなく、そうかといってこの家に一家して移り住むわけにも行かず、結局、下宿屋として女学生相手に貸すことになる。

管理人として蓉子が、ここに住むということを条件に蓉子も同意する。

さて、ここに集まった下宿人は内山紀久、佐伯与希子、マーガレットだ。
蓉子も含めた4人の共同生活が始まるわけだ。
柚木の紹介などで何気なく集まったこの4人、実は結構いろいろと運命的な繋がりがあったというところが面白い。
あっ、4人とりかさんがいるので本当の意味では5人だ。
但し、この小説では麻子さん(祖母)の道行きに付き合いたいからとしばらく喪に服すると宣言したきり、出てこない設定になっている。

蓉子は染色師の仕事を外弟子として手伝いながら、自分の腕を磨いている。
紀久は紬に興味があり、与希子は中近東の遊牧民が織るキリムという織物の図案に興味を持っている。


紬とキリムについて少し調べてみた。

本場奄美大島紬協同組合
インターネットで学ぶ着付入門講座

キリム

キリム/ガラタバザール
トプカプ−キリム&インテリア雑貨−
キリムハウス−トルコ絨毯・キリムの専門店−
イーオネヤとキリム教室 茜屋


マーガレットはアメリカから来て鍼灸の勉強をしている。
あとから明かされることだがマーガレットはポーランド系ユダヤ人、祖母はルーマニアの山岳地帯の出身で、キリムを持っていた。
中近東がメインのキリムだけれども東欧のキリムもあるのだということがわかり、キリム繋がりで与希子とマーガレットも近い感じになる。

どの女性も手作業がメインの人々だ。

紀久は穏やかで少し神秘的な印象があるが、与希子の方は、はきはきと
好き嫌いのはっきりしている娘だ。


主な登場人物は蓉子、内山紀久、佐伯与希子、マーガレットの他に、

 柚木
 武田
 神崎
 
 佐伯かなえ(与希子の母)
 井之川信男(佐伯かなえの教え子)
 井之川登美子(信男の若妻、実は蓉子の友人)

などがいる。


りかさんは澄月の作といわれている人形だということが、この「からくりからくさ」で徳家という初老の男の口から明らかにされる。
蓉子の祖母・麻の人形収集を手伝っていた男だ。
澄月を追っていくと・・・・。


学生ながら紀久の作った紬の本が素晴らしく、紀久の著作として出版の話がきまった。
その後で、その出版社の社長が出版社と大学教授との関係でそれを教授に見せ、出版前の原稿段階でその内容をみた大学教授に横取りされそうになる。
紀久は心優しい人なので諦めかけるが、4人の結束でハッピーエンドに終わる。
共同出筆という形になったが、3冊出版されることになったうちの2冊目を元から紀久が出すはずだった本に充てることになった。
大学教授との共著ということになり、紀久にとっては結果的にベストな状態だ。

りかさんをメインにして蓉子・紀久・与希子の3人の作品を展示する個展を行うところまで話が進む。
ここでも、また、一波乱あり。最後の方でやっとりかさんが話しかけてくるが・・・・。




#情報科教員MTの読書記録・・・2008-07-27から2008-08-04

 9日で1回読み終えた。
 結構掛かってしまった。
 ちょっととりとめのない、読書記録になってしまった。

 あと、1、2回は読まないと上手くまとめられないような
 気がする。

 神崎の行動については、ここには何も書けなかった。
 
 中途半端だけれど、これで投稿することにする。
 記述した実時刻は2008-08-1918:00である。
 何回かに分けて書いていったが、なかなか上手くまとめ
 られない。

2008年08月03日

梨木香歩2冊

今日は午前中の合気道の稽古が終わってから、その足で近所の古本市場に寄った。
目当てはいくつかあったけれど、梨木香歩氏の小説を念頭に置いて古本市場を訪ねた。

ここのところで梨木氏の作品に興味を持ちいろいろと買い集め、かつ、読み始めている。
もうすぐ『からくりからくさ』も読み終わり、『西の魔女が死んだ』から始まり、『りかさん』を含めて3冊を読んだことになる。

『裏庭』 梨木香歩・著 裏庭

『家守綺譚』 梨木香歩・著 家守奇譚

そして、今日、上記の2冊を買ってきたので、梨木氏の小説は新潮文庫に限っていえば、殆ど揃ったことになる。
あとは『ぐるりのこと』というものを買えば全部揃うことになる。
ということで、残りをあとは読むだけである。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 ここのところ、梨木氏のことばかり書いているけれど
 恩田陸氏の作品をないがしろにしている訳ではない。

 恩田氏の才能にも驚くばかりで、続いて読みたいと思
 っている作品だらけだ。

 古い作品では漱石の『明暗』も、「まだか」と私に迫
 ってきている。
 『明暗』の後は、水村美苗氏の『続・明暗』も後に続
 いている。




2008年08月02日

箱根小旅行・2日目

箱根小旅行の2日目で、今日の4時過ぎには電車に乗って帰るというほんの一時の箱根。

今朝は7時半くらいに起きて、暫く部屋内でのんびりと時を過ごし、9時頃朝食に降りる。
その後、山のホテル自慢の庭園を散策。

ローズガーデンには沢山の薔薇が咲き誇っていたけれど、5月のシーズンにはツツジが満開でホテルも満室なのだろう。

そろそろ準備をしてチェックアウトし、近辺をまわろうと思っているので、この辺で書き込みは終わりにしておこうと思う。

写真はあとで追加しよう。

------

以下は帰宅後、画像を編集しいくつかをアップロードして貼り付けたものだ。
コメントは明日にでも追加しようと思う。

山のホテル・テラス朝食はラウンジ室内とテラスのどちらかで取れるのだけれど、雨も降っていなしせっかくだからテラスで朝食を取ることにした。
写真は朝食後、庭園を散歩して再びホテルの建物に帰ってきたときに撮影したものである。
こんな感じのところで、朝食を頂いた。


山のホテル・部屋より後述する成川美術館からの眺望も素晴らしいが、室内からの眺めも素晴らしい。
もう少し全景を撮っておければよかったけれど、その一部をここに貼り付けておくことにした。


山のホテル・バラ山のホテルはつつじやしゃくなげで有名なところだけれど、ローズガーデンもあってこの時期はバラが楽しめるようだ。









山のホテル・タンポポ時期的に考えて、東京では既にタンポポはみられない。
しかし、標高が結構高い位置にある山のホテルでは、まだ、タンポポも楽しめた。



山のホテル・ユリ山のホテルを降りて比較的大きな道にいきたある。
ちょうど、ホテルの入り口にあたるところにユリを見つける。
バラあり、タンポポあり、ユリありで、いろいろな花が楽しめたわけである。






山のホテル・看板ユリを発見した入口付近にあった山のホテルの看板。






成川美術館ティーラウンジから・その1今日の目的地は成川美術館。

山のホテルの送迎バスで箱根元町までいきたいと伝えて、成川美術館に行くことをはなすと、「それでは上まで(成川美術館の入り口まで)お送りします」と、上にある入口付近まで上がって頂いた。
今回はバス内には私たちしかいなかったので柔軟な対応が出来たのであろう。
入口まで歩くとなると結構な距離を歩いて上がらなければならないので非常に助かった(ところどころエスカレータはあったけれど、私の妻には大変そうであった)。

この時に運転手さんに紹介していただいたのが、ティーラウンジ「季節風」。

ここからの眺めが素晴らしい。





成川美術館ティーラウンジから・その2「カメラを何回か横にスライドさせながら全景を撮っておければよかったかな」と、今になって思ったが、全景が素晴らしい。
写真は右側の一部である。

成川美術館では、素晴らしい日本画の数々を観ることもできたし、お土産も含めて沢山の収穫があったけれど、一番の収穫は『岩絵の具』の実物を見ることができたことである。
私は、美術の心得も、日本画も、油絵も、水彩画ですら自分の趣味にはなっていないものだが、千住明氏経由でここのところ千住ファミリーに興味を持ったところから始まり、千住博氏の『滝シリーズ』にも興味が拡がった。
その関係で、日本画は『岩絵の具』という鉱物を擦り潰したものを絵の具として使っていることを知った。
それで、実物はどんな感じかと本物をみてみたいとは思っていた。

その希望はひょんなことから成川美術館で実現することとなった。

「お願いしても写真撮影はだめだろう」と、特にお願いはしなかったが、この方のページ(横浜ソレイユ・ギヤラリー)に成川美術館での岩絵の具の展示が写真で紹介されていた。
成川美術館でみた展示は、まさにこの通りで、原料となる鉱物や、それを磨り潰したもの(岩絵の具)、そして新岩絵の具という人工の岩絵の具が展示されていた。

この投稿をするにあたって、少々、日本画について調べてみたところ、『岩絵の具で描きたい日本画Style』というサイトに行き着いた。
岩絵の具の溶き方などがいろいろと書かれていて参考になった。

成川美術館ラウンジから・その3手前にはユリと成川美術館の名前が見える。





箱根ロープウェイ成川美術館で随分ときを過ごしてしまい、他はどこにも行けなかった。
昨日、行きそびれてしまった星の王子様ミュージアムへ行こうと思っていたのだけれど、こちらは断念。

遊覧船で桃源台にもどり、ロープウェイ、ケーブルカー、箱根登山鉄道で箱根湯本まで戻ったが、帰りの箱根登山鉄道は随分時間が掛かってしまった。
駅で停車する毎に5分待ちとか3分待ちで、スイッチバックでまた待ってという感じで午後4時前には湯本の駅に着くくらいの積もりで乗った登山鉄道だったのだが、結局午後4時8分に到着。

ロマンスカーの発車時刻は午後4時18分だったので、お土産を買う余裕はあまりなく、駅の売店でせわしなく購入した。
行きは時間を余り気にしなくて済んだが、帰りはそうはいかない。
箱根登山鉄道は行きも帰りも同じような時間が掛かっていたのかも知れないが、各駅やスイッチバックで下りの電車(箱根の山から下ってくるという意味。鉄道用語的には、こちらが上りかも知れない)は上りの電車を待ってから発車というパターンのようにも思えた。
そのため、下りの電車は上りよりも所要時間が掛かるのかも知れない。

次には、この辺のことも考慮しておこうと思う。






2008年08月01日

箱根へ来ています。

夏特(夏期特別休暇)というお休みを頂いて、本日から2日間、1泊2日の小旅行をしている。

行き先は箱根方面。

流石に2年連続してメルボルンには行けなかったので、「今年は函館に行こう」と私は思っていたのだがこれも却下で、妥協の産物として箱根に決まる。
箱根は箱根で何度も行っているところで、行けば行ったで非常に楽しいところだ。
それでは、今日の1日を少し書いておこう(この投稿は山のホテルの部屋で書いている)。

ロマンスカー50000系(VSE)9時40分くらいに自宅を出て新宿を目指す。
11時10分発のロマンスカーに乗車。
VSEという比較的新しいタイプのロマンスカーであった。

写真は撮らなかったが、ラリック美術館というところに行き、その作品を観た。



ガラスの森・その1次に行ったところが、ここ。

箱根ガラスの森というところだ。





ガラスの森・その2ベネチアンガラスの博物館。
そとのディスプレイもきらきらとしていて綺麗であった。





箱根桃源台港登山鉄道バスで箱根桃源台を目指す。

桃源台港から元箱根に出たかったのだが、最後の2便は箱根町行きで、元箱根には行けなかった。




山のホテル(芦ノ湖より)泊まる予定のホテルは『山のホテル』。
旧岩崎邸が母体の、古くからある格式あるホテルといわれているところだ。
写真は遊覧船(海賊船)の上から撮った山のホテルの全景である。

ホテルに入ってサプライズあり。
私学関係の教務系研修会がここで行われていた。
夕食のレストランでは、本校の校長とお会いした。
毎年行われているものなので私も知ってはいたけれど、日程が重なるとは全く思っていなかった。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 正規の夏期休暇を取っての家族旅行なので何の問
 題もないけれど、何だか仕事に来ているようで落
 ち着かない。
 また、仕事に来られている校長や、同僚にも何か
 申し訳ないような感じもしてしまう。

 ちょっとしたサプライズであった。


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MT
杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしていた津久井 大(まさる)と申します。
2019年3月に定年後、1年間雇用延長で働き、2020年4月から完全にリタイアしました。

従って正確には『元・情報科教員MTのBlog』ということになりますが、タイトルはこのままにしてあります。

元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
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@mtsinfodl