2009年05月

2009年05月31日

『大人の実力』を読了!!

浅田次郎氏の『大人の実力』を読み終えた。
この日に購入したもの。

『大人の実力』 浅田次郎・著

浅田氏の過去の作品の一部分を採って、新たな本を作ったものである。

大人の胆力
人間の値打ち
人生を貫くもの
大人の責任
大人の条件
仕事の真価
大人の恋
夫婦・親子の絆

という8つの章で構成されている。
出典一覧を見ると24の作品がリストアップされており、ここからその一部分を抜き書きしたものが本書だ。

それぞれの本を読んでみたいとは思うが、その中でも『壬生義士伝』、『勇気凛々ルリの色』という作品を読んでみたくなった。
『壬生義士伝』は映画化され、ドラマ化もされたので映像として観たことはある。
しかし、原作は読んだことがなかったので、これを切っ掛けにして読んでみたくなったものである。
その中から気になった部分を書いておこう。

『壬生義士伝』
何ができると言うほど、おまえは何もしていないじゃないか。生まれてきたからには、何かしらすべきことがあるはずだ。何もしないおまえは、ここで死んではいけない。

 あのころは侍がてめえの本分を忘れていた。男が男であることを忘れちまっていたんです。人の上に立つ者は、一家の主にせえ将軍様にせえ、下の者を守らにゃならねえ。
 私ァ、家来をおっぱらかして江戸へ逃げ帰った将軍様より、女房子供のために命を投げ出した吉村さんのほうがずっと偉えと思う。


『勇気凛々ルリの色』
 学問することの楽しみを忘れ、ただ立身のためのみにお仕着せの教養を身につけ、しかも決して「習う」ことなく、次々に忘れて行く。高度な教育が全ての人に行き渡っても、世の中が少しも良くならないのは、多分、このせいであろうと思う。

 おのれの仕事に自信があるならば昼日なかに役所を訪ね、思うところを正々堂々と述べればよいのである。もし、こういう方法が結果をもたらさないのであれば、この国の選良は簡単な問題すら解けぬバカばかりということになる。


−−−−−


『蒼穹の昴』から採った部分で『子供の手に職をつけさせる』というところがある。
ここで、キリスト教の神父が教会で孤児院をしているが、キリスト教の教えを教えていないということが書かれている。
教えるのは『読み書き』といくつかの『戒律』のみ。

一つ、盗むな。二つ、兵士になるな。三つ目は、−−(長い線一本)子を捨てるな、です。


「『沙高樓綺譚』の草原からの使者」に次のような部分がある。
この、

実力のうちで最も物を言うのは運

だということも、気になった部分だ。
通常ならば「運も実力のうち」と二次的に思われているが、これが一番というところが、気になるところ。
でも、私も「なるほど、そうだな」と思うことがある。

こういう本は一度読んだだけではダメで、ふと思ったときに繰り返し読んでみるとよい本なのだろうと思う。
そして、原典にあたるのがベストだろう。


#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-30から2009-05-31
                     2日で1回読み終えた。

2009年05月30日

エンカルタの発売終了

今日、わたしのメールアドレスにマイクロソフト社からメールが届いていた。
エンカルタの発売を終了するので、今までSAでライセンス契約してる学校はそのまま無償で使い続けることができるというものである。

いま、ネット上を調べてみると3月の時点でアナウンスされていたことが分かる。

マイクロソフト、百科事典「Encarta」の打ち切りを発表[CNET Japan]

便利な百科事典ソフトなのでこれからも使っていこうと思う。



2009年05月29日

『大人の実力』を購入!!

昨日、浅田次郎氏の『大人の実力』という本を購入した。

『大人の実力』 浅田次郎・著

著者が浅田次郎氏であること、そのタイトルが『大人の実力』というメッセージ性が強いタイトルであったこと、目次をパラパラ眺めて『強靱な意志で人生を全うする』とか、『知識は人間を生かす』などいう項目タイトルが並んでいることを目にしたことが、購入しようと思った理由である。

「面白そうだな」と、思わず購入を決めた本だ。

家に帰ってから、もう少し詳しく目を通して驚いた。
完全書き下ろしだと思って購入したのだが、これは完全な誤解であった。
全て過去の作品の一部分を採って、新たな本を作ったということを知った。

あとがきで、浅田氏本人が次のように語っている。

何だか著者としては、不労所得をせしめているような気がして心苦しいのだが、ここまで上手に並べていただくと、まさに私の胸のうちそのものであり、またよきガイドブックでもある。

なるほど、どの文も浅田氏の作品から採った文章ばかりだ。
逆に考えれば、作品の一部分を集めて並べることにより、このような本が出来ることに驚きを感じた。

勿論、浅田次郎氏は気になる作家のひとりではあるが既読本は『鉄道員(ぽっぽや)くらいである。

『輪違屋糸里』や『僕は人生についてこんなふうに考えている』を持っているが、まだ未読本である。
かつて読んだ本にキーブックという考え方が書いてあったが、この本はまさにキーブックとして使える。
もっとも浅田作品のみだけれども・・・。
この本を読めば、次々と関連する浅田作品を読んでみたくなるだろう。


#情報科教員MTのつぶやき・・・
 ということで、よい本を購入したと思っている。


2009年05月28日

『椰子・椰子』を読了!!

川上弘美氏の『椰子・椰子』を読み終えた。

『椰子・椰子』 川上弘美・著

先日、石神井公園で購入したもので、すぐにでも読みたかったもの。

川上弘美氏の『椰子・椰子』と書いたが、正確には『川上弘美・著 山口 マオ・絵』ということなので共作ということになる。

川上作品の中では不思議系に属する作品なので、「何で?」などと思うとわけが分からなくなる。

夫も子供もいる女性「わたし」の日記という形を取っている話なのだが、いきなり『大きなもぐら(人間と同じような大きさのもぐら)』がはなしに出て来て『もぐら』と肩を組んで写真を撮ったり、体から白い砂が出てくる奇病のこととか語られていて、全編、何といってもまず不思議なはなしで、単純に読んでいて楽しい。

7月11日には、わたしの家の近所に『ある家族』が引っ越してくる。
父親の名前が「ワタナベ シンイチ」、母親は『チバ カズコ』、長男は『コイズミ サトシ』、長女は『シモムラ アリサ』、そして、最後の祖母の名前が『サカモト イワ』。

「何で、何で同じ名字ではないの?」なんて考えてはいけないのだ。

それぞれの家族の名前は『しりとり』になっているところがおかしい。
ここは、わけなど考えずに、ただただ笑うだけだ。
自分の小供を丁寧にたたんで押し入れに入れてからお出かけをしたり、本当におかしい。
何だかわけの分からない世界だ。

『オランダ水牛』というところでは、このわたしに彫り物師の恋人がいることになっていて、わたしは恋人の肩に乗っている。
いきなり、小さくなってしまった感じ。

最後の『夜遊び』という部分では、渋谷で知り合った青年が何人か出てくる。
その最後の青年が何とも爽やかな感じがして、私にとっては読後感が爽やかで、何とも素敵な終わり方だった。

川上弘美さんと思われるわたしのイラストが楽しい。

それから、文庫版に追加収録された『ぺたぺたさん』に出てくるぺたぺたさんが何とも可愛らしかった。
ことばから来るイメージだけしか、分からないのだけれども、何だか可愛らしく感じる。

いろいろと脈絡のない話が続くが、素敵な小説だ。
この中のはなしは、川上弘美氏の夢物語で、実際に見た夢も多いという。
『椰子・椰子(やし・やし)』はまだ幼かった息子さんが「おやすみなさい」が上手くいえなくて、いっていた「やしやし」が由来という。


#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-24から2009-05-27
                     3日で2回読み終えた。

 ちなみに川上弘美氏は、内田百里虜酩覆鬚燭さん
 読んでいるという。
 私も、百鬼園先生は気になる作家のひとりで、何冊が
 購入してはあるのだが、これを切っ掛けに百鬼園先生
 の世界にも踏み込んでみようと思っている。


2009年05月27日

プロジェクタのフィルタ掃除・その2

2006-10-14に『プロジェクタのフィルタ掃除』という記事を書いた。

プロジェクタが連続投影出来なくなったときに対処方法を書いたものだ。
このとき、私はLL教室に設置されているプロジェクタの電源が1時間程度で切れてしまう現象に見舞われており、その対処法をマニュアルで調べ、完全に現象を止めることが出来た。
パソコン教室でも同様なことが起きており、このことをこの記事で報告を書いた。

今日の話題はパソコン教室の『プロジェクタのフィルタ掃除・その2』である。

実は、半年くらい前からだろうか、パソコン教室のプロジェクタが頻繁に電源オフになってしまう現象が発生した。

「こういうときは、フィルタ掃除だ」と、過去の経験を活かして対応していた。
しかし、どうも様子がおかしい。
頻繁に掃除をしているのだが、どうも1時間程度で電源が切れてしまう。

こんな状況の続いているある日、全く飛び込みでプロジェクタメーカーの営業の方が来校された。
一連の営業が終わった後で、相談をしてみた。
フィルター掃除のこともいった後で、「どうもすぐにきれてしまうのです、これって変ですよね」という感じでアドバイスを求めると、「やはり、変です。一度御校の担当業者さんに対応して貰った方がいいでしょう」という回答を得た。

−−−−−

それで、今日に続くのだが、いつものCEの方に来て頂いた。
フィルタ掃除をしたのに電源が1時間程度でオフになってしまうということを伝え、いろいろと話していると・・・・、

フィルタは1枚ではなく、4枚あるとのこと。

その昔、マニュアルをみたのはLL教室のものだったので、フィルタの位置、枚数はあまり意識していなかった。
パソコン教室のプロジェクタも1枚だと思っていた。

しかし、そのフィルタ枚数が4枚あるという。
次の写真の通りである。

プロジェクタ・フィルタ1&2 プロジェクタ・フィルタ1&2
後ろから見て左側にフィルタが2枚ある。







プロジェクタ・フィルタ3 プロジェクタ・フィルタ3
後面左側にフィルタが1枚ある。






プロジェクタ・フィルタ4 プロジェクタ・フィルタ4
後ろから見て右側面上部に1枚ある。







二人の会話の中で、既に対策は完了したも同然。
「これですね」、「これですね」という感じで、あとは作業して頂いた。

勿論、これで完了。

その後、3時間強電源をつけっぱなしにしてみたが、問題なし。
ずっと電源はオンのままである。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 プロジェクタのフィルタは1枚とは限らないということを
 体験的に理解した。

 プロジェクタをじっくり眺めて見ると、なるほどスリットが
 あるところが4箇所ある。
 スリット部分にフィルタがあるのは道理。

 覚えておこうと思う。



2009年05月26日

Re:はReply、 Response、それとも re、 Regarding

『ネット上でよく使われている略記方法』について何気なく調べていた。
該当のものは直ぐに意味が分かったのだけれど、解説しているページの枠外下部にあった『Re:』へのリンクに目が止まる。

「Re:はReply(返信)の略だよね」と「レスとかResponse(反応)の略とかいうと上級者の方からすかさず突っ込みが入るよね」というようなことを思いながらリンクを辿った。

wikipedia(20090525時点)の解説では

  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%94%E4%BF%A1

英文通信(電子メールやFAX、テレックス、電報、手紙など)での「Re:」を英語の「regarding〜」(〜に関して)や「reply」(返信)の略語とするのはよくある誤解であり、真相は異なる。ラテン語の「re」(「res」の奪格)を「about〜」(〜について)や「concerning〜」(〜に関して)の意味で使用するのは、英語独特
の用法である。

と書かれていて、『〜について』という意味合いが強い感じで説明されている。
(Responseは論外として)Replyの略でもないという説明である。
このことを初めて知った。
これを参考にして書かれているのか、他のページを見てみると「『〜について』という意味である」と解説をしているところが多いように思う。

少し別のページを調べてみた。

ニコライメーリングリストの『返信時の留意事項,"Re:" の意味』というページ

  http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/2103/reply.html

に書かれている解説に、今までの私のイメージは近い。

このページにも書かれているし、私の実体験としても、どなたかがRe:のことを「レスください」みたいに書くと、すかさずベテランが「Reply!」と突っ込みを入れているのをよく目にした。

Wikipediaのこの記事には

この記事の内容の信頼性について検証が求められています。

と書かれている。
情報科の授業で「Wikipediaは必ずしもその道の権威が書いているわけではないので、Wikipediaに書かれている情報を鵜呑みにしてはいけないよ。少なくとも2つ以上の情報源をあたろうね」と、多くの情報科教員がいっているはずだが、この記事などは正にその典型なのだろう。

語源などはどちらでもよいといってしまえばそれまでで、『自分が正しいと思ってきた解釈の違い』でどちらが正しいということもないのかも知れないが、『Re=about説』と『Re=Reply説』のどちらが正しいのだろうか。

なるほど、辞書には『re』という言葉が説明されている。

例えば、『Microsoft Bookshelf』の『New College English-Japanese Dictionary, 6th edition (C) Kenkyusha Ltd. 1967,1994,1998』 には次のように書かれていた。

re /réɪ, rí:/
━ 【前】
〔法・商〕 …に関して
re your letter of the 10th of April 4月10日付の貴簡に関して.
語源
ラテン語 ‘(in the) matter' の意


この話題を扱っている記事へのリンクをいくつか張っておこう。

http://magtypo.com/archives/000486.php

http://www.tac-school.co.jp/kouza_joho/joho_itcafe-pcword.html


http://homepage3.nifty.com/fwjd1945/column/1998-04-13.html

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1326125348

All Aboutでも2008-06-11付けでこの話題が取り上げられていた。

  http://allabout.co.jp/study/bizenglish/closeup/CU20080615A/index2.htm

ここの解説が私には言葉の意味の変遷というところから、竹村 和浩氏のこの解釈が最も妥当な解釈なのではないかと私は思った。



2009年05月25日

『ほぼ日』の川上弘美

日曜日のひととき、川上弘美氏の『おめでとう』の読書記録を書いた。

それで、『川上弘美 おめでとう』、『川上弘美 おめでとう ブログ』、『川上弘美』などのキーワードで暫くググっていた。

いろいろとネット上を歩いていて見つけたのが、ほぼ日刊イトイ新聞の『川上弘美さんと相づちを打ち合う。 』という記事。

2003-08-04から2003-08-09
2003-08-11から2003-08-15
2003-08-18から2003-08-20

という日程で13回で糸井重里−川上弘美両氏の対談が紹介されている。

結構な量があるので、すぐには読めないが、取りあえずリンクを張って置くことにした。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 明日2009-05-25付けの記事で投稿するが、この記事を
 書いている実時間は2009-05-24 22:05である。



2009年05月24日

『おめでとう』を読了!!

川上弘美氏の『おめでとう』を読み終えた。

LINK

いまだ覚めず
どうにもこうにも
春の虫
夜の子供
天井大風
冬一日
ぼたん

冷たいのがすき
ばか
運命の恋人
おめでとう

という12編の短編からなる短編集だ。
それぞれのおはなしに登場するのは2、3名。
ストーリー性は極めて抑えられていて、ふたりの会話や時間の流れが重点的に書かれている。

<<いまだ覚めず>>
タマヨさん(三島在住) あたし(わたし)。10年ぶりにわたしがタマヨさんに会いに行く。
少々Lな感じ。

<<どうにもこうにも>>
モモイさん(10年前に交通事故で亡くなっている幽霊) 私 井上(モモイさんのかつての恋人)
不実な井上に復讐しようとモモイさんは私をけしかける。

<<春の虫>>
ショウコさん(10年来のつきあい わたしと同期入社の人で、4年後、ふたりとも同時期に退社している)、わたし(ヨーコさん)
ふたりで旅に出たときの時間の流れ。

<<夜の子供>>
竹雄(私と竹雄は同い年で28から30歳までの丸2年間をふたりで過ごした) 私(朝子)
ふとした切っ掛けで再会したふたり。
ナイターを観に行ったときの時間の流れ。

<<天井大風>>
ミヤコさん(ここでは私の離婚相談相手) 私
<<冬一日>>
トキタさん(トキタさんは男性で150年生きることを希望している 理由は家庭を持っている私とその頃には一緒にいられる機会がくるだろうからというものである) 私

<<ぼたん>>
ミカミさん 私

<<川>>
一郎(おひさまの匂いが好きな男性) わたし(わたしの名は「鳩子」) 川縁にて流れる一郎と鳩子の時間が素敵だ。

<<冷たいのがすき>>
田島さん(現在51歳。6年前に章子(当時35歳)と知り合った) 章子(ふりがなは振ってないけれど「あきこ」と読まず、「しょうこ(ショウコ)」と読むのか?現在41歳という設定だ)
他の短編もそうだが、このふたりも「正式でない恋愛(章子の好きな表現)」をしている。

<<ばか>>
男(名前が書かれていない) 藍生(あおい) 夜の保線車両の運転手と犬
男と飲んで終電を逃し、線路上を歩いていた藍生と保線車両の運転手との間に流れている時間。

<<運命の恋人>>
桜の木のうろに住み着いた恋人(住み着いてからきれいなうすい水かきが出来てきた。

よく見ると恋人はいぜんより毛深くなってきいるし、歯もとがり耳も立ち上がっている

と本文中で表現されており、川上ワールド全開の恋人らしい) わたし(この「恋人」以外の男と結婚し子供が3人できた。この子供たちにも子供が出来て、つぎつぎに子孫が増えていく)

子孫が千人を越えたころ、わたしは久しぶりに庭の奥に恋人を訪ねてみることを思いついた。

と本文中に書かれているので、随分長い年月が過ぎたのだろう。
今までの各短編は普通のおはなしのつもりで読んできたが、少なくともこの『運命の恋人』という短編は「うそばなし」に属する物語のようである。

<<おめでとう>>
『西暦三千年の一月一日のわたしたちへ』と書かれている。
この短編集では『叶わぬ恋』がたくさん書かれていたが、

最後に

寒いです。おめでとう。あなたがすきです。つぎに会えるのは、いつでしょうか。

と書かれている。
さぁ、どうなるのだろうか。

私は、『川』の一郎と鳩子の上に流れていた『ときの流れ』が好きだ。

#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-22から2009-05-23
                    2日で1回読み終えた。

 各編の登場人物も互いに微妙に絡んでいるということで、少
 々整理してみたがショウコさんくらいでよく分からない。




2009年05月23日

『椰子・椰子(椰子椰子ではない)』を購入!!

今日は土曜日。

土曜日とはいえ、昨年から出勤日になっている。
拘束時間は午後4時までだが、結構遅くまで残っていることが多い。

それでも、今日は午後7時くらいで帰ることにした。

まぁ、少しは元気が残っていたので、石神井公園の駅でちょっと古本屋に寄ることにした。
ブックマート、草思堂のはしご。
ブックマートにて、川上弘美氏の『椰子・椰子(椰子椰子ではない)』が売っていた。

『椰子椰子』 川上弘美・著

川上作品中で二分されているうちの不思議系の作品の1つだ。
デビュー作とのこと(補足を参照)。
面白そうだ。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 単なる補足なのだけれども、この本のタイトルは
 『椰子・椰子』。

 昨日、何気なく『椰子椰子』と書いてしまい、
 本日、ちょっと『椰子椰子 川上弘美』関係で検
 索し、ネット上をさまよっていたら、本の正式タ
 イトルは『椰子・椰子』であることを知る。

 ということで、この記事のタイトルと内容を少し
 訂正した。

 デビュー作は『神様』(1994)とされている。
 この『椰子・椰子』は1990に『Kinky Review』と
 いう同人誌に何回か連載したものとこと。
 ということで、プロデビュー作品は『神様』と
 のこと。 
 

2009年05月22日

食品の備蓄

昨日は研修日であった。
いつもの『買い出し』に出かける。
少し違うのは、新型インフルエンザ関連で、食品の備蓄のための買い出しに行ったこと。
缶詰やラーメン、スパゲティ、レトルト食品など2週間弱。
10日分くらい購入してきた。
取りあえず、2週間分くらい確保しておくことが望ましいとのこと。

これらを緊急で使うことがないということが望ましいが、ときどきこれらを食べながら補充するのがよいのだろう。

今日、勤務校に1日ぶりにいったら、マスクの着用が励行されていた。
随分、緊迫感が増してきた。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 少しはマスクも買っておいたが、全然足りない感じ。
 昨日の買い出しで、マスクも探したがマスクは全く
 手に入らなかった。

 職業柄、このようなときには苦しい。



2009年05月21日

『龍宮』を読了!!

川上弘美氏の『龍宮』を読み終えた。

『龍宮』 川上弘美・著

北斎(ほくさい)
龍宮(りゅうぐう)
狐塚(きつねづか)
荒神(こうじん)
[鼠晏]鼠(うごろもち
轟(とどろ)
島崎(しまざき)
海馬(かいば)

という6つの短編からなる短編集だ。

川上作品は、『日常の人間世界が描かれているもの』や『エッセイ集』と、『人間と動物とが同じ社会に生活しているあり得ない世界』のふたつがある。

動物が人間のペットとして存在しているとか、家畜として存在しているとか、その他の状態で人間と共存しているということは普通の状態だ。
しかし、川上作品における人間と動物が同じ社会に生活している世界とは、動物がしゃべったり、人間のような人格を持った動物として存在し人間とともに暮らしている世界だ。
まぁ、あり得ない世界で、川上氏のことばでいえば『うそ話』、川上氏は普通の話はなかなか書けないが『うそ話』なら書けるという趣旨のことをどこかの「エッセイ」か「あとがき」で書かれていた。

ということで、今回の『龍宮』は川上氏お得意の『うそ話』ということになる。
私は川上作品の中で、これらの『うそ話』が好きだ。

『神様』という短編集の中では、主人公の『わたし』の住んでいるアパートの隣人が『くま(『くま』というニックネームの人間ではなく、動物の『熊』そのもの)』で、その『くま』が運転免許証を持っていてマイカーも持っている。
そして、主人公の『わたし』を誘ってドライブに行く話が出ていた。
「『くま』が運転免許証を交付されているなんてありえないよな」とか、「『くま』があの前足でハンドルを持って運転している姿なんてありえないよな」など心中で思いながら、その状態をイメージして楽しんだ。

今回の短編集『龍宮』もそんな感じのお話。

とても6編すべてについては書けないが、一番気に入った『狐塚』について書いてみようと思う。

93歳の『池森正太(いけもり しょうた)』と、そのヘルパーをしている女性の「ものがたり」。
登場人物は『池森正太』と『私』以外に、翔太の姪くらいだ。
主人公の『私』は、ヘルパーとして正太のお世話をしている間に、何となく正太のことが気になる存在になっていき、仕事としてではなく、人間対人間、男と女としてつきあうことになっていく。
他愛ないおしゃべりで半年が経ったのか、1年くらい経ったのかはよくわからない。

と、こんな感じで概要紹介を書いてみると『センセイの鞄』のセンセイとツキコさんの関係のようだけれども、どうもそうでもない。

正太はアブラゲが好きな老人で、ときどき「ケーン」と鳴く。

「ケーン」、「ケーン」と鳴くのだけれども、この「ケーン」は、我々がよく使っている言葉だと「コン」らしい。
要するに「コン」「コン」と鳴くのだ。

どうやら、『池森正太』という老人は狐が化けているものらしい。
あるいは人間に狐が取り憑いてしまったのかもしれない。
人間としての『池森正太』から狐を追い払おうと考えて、物語の中の『私』はラストシーンで、松葉を燃やして狐をいぶり出そうとする。

アブラゲを甘く煮てつくったおいなりさんを10個ほど二人でむさぼり食らう。
いよいよ火は勢いを増して、自分たちのいる前庭の方に近づいてくる。
それを『私』がぼんやり眺めてながら、「ものがたり」は終わっている。
この後どうなってしまったのか、家もろとも皆、燃えてしまったのか、なんだかよくわからないところが好きだ。

−−−−−

1作品だけ書こうと思ったのだが、おまけのお話。

『島崎』という「ものがたり」も、このパターンに少し似ている。

主人公の「私」が7代前の先祖に恋をしてしまう「ものがたり」だ。
7代前といえば、1世代25年から30年と考えてみれば175年から210年前ということになる。
およそ、200年前の先祖ということになろう。

それで、「私」の年齢は何歳かということになるが、

どうにかして先祖と恋仲になりたいと思った。生まれてからずいぶんになるのに、二百年以上はたつのに、こんなに念じたのは初めてだ。

とある。

要するに200歳以上の「私」が200年以上前の先祖、つまり400歳にはなっている先祖に恋した「ものがたり」だ。

思わず、くらくらする。

こんなところが、川上作品の魅力だ。

ああ、楽しい。


#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-18から2009-05-20
                    3日で1回読み終えた。


2009年05月20日

LCD-DTV191XBR

最近、自宅でパソコンを使うときはリビングにてノートパソコンを使っている。
書斎のパソコンはご無沙汰である。
今、このパソコンには飯山電気の17型ディスプレイ。
特に不具合はなく問題はないし、あまり使ってはいないので買い換える必要もないのだが、何となく

地デジ対応液晶モニタ
  http://www.iodata.jp/product/lcd/tv/lcd-dtv191xbr/index.htm

が欲しい気がしている。
あまり、大きなものではなく、適度なもの。

スペック的には

  http://www.iodata.jp/product/lcd/tv/lcd-dtv222xbr/


の方がよいのだけれども、この大きさ(幅 522mm)では、我が家の現状には置けない感じ。

ここのところ情報機器に対する購買意欲はあまりないけれども、候補の1つに入れておこうと思う。



2009年05月19日

肩が痛い

今日は6時間授業。
生徒達は特にいつもと一緒だが、教員の我々は大体1日平均3、4時間の授業をこなしていて、後は教材研究とか、私の場合は業者さんの応対とかに時間が使われる。

ということで、毎週火曜日は6時間授業。
生徒と一緒で1時間目から6時間目まで授業をしている。
朝は快調だったのだが、放課後、ふと気がつくとどうも肩が痛い。
首を前後に振ってみると少々違和感がある。
特に原因は不明だが、妻は「冷房じゃないの」などと分析。
冷房には結構強い体質なのだけれども・・・。
肩というか首回りが痛いと何だか憂鬱だ。

午後4時頃、業者さんが故障マシンの修理に来校されたので、その応対をした。
7時半過ぎまで頑張って頂いた。
その後、メールチェックなどして帰宅した。
6時間授業でも、いつもは特に気にしていないのだが、終わってみると今日は何だか疲れた。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 こんな内容なので今日は『他愛のないこと』カテゴリ。


2009年05月18日

昨日のお買い物 ソフト一口香とナラ・レオン

昨日、妻とふたりで近所の西友に買い物に行った。

先ずは紳士用品のところに行き、Tシャツなどを買う。
その後、別行動をとり、私は本屋へ、妻は自分の洋服を見に行った。
あとで食料品売り場で落ち合う約束だ。

本屋で結構時間を潰したが、結局、昨日は何も本は買わなかった。
そして、CDショップも廻り、ナラ・レオン−美しきボサ・ノヴァのミューズ−というCDを購入。

ナラ・レオン−美しきボサノヴァのミューズ−

ボサ・ノヴァは初めてだ。

同じフロアを眺めていると、九州物産展の催し物をやっていた。
「一口香があったら買って帰ろう」思って探したけれども見つからず。
代わりに「ソフト一口香」を見つけた。
ここで購入したのは、長崎・マルソウ製菓のものである。

普通の一口香は結構堅いけれども、こちらは比較的柔らかい。
今日、封を開けて食べたけれども、こちらの一口香もご機嫌な食べ物だ。
美味しい。



2009年05月17日

『私の身体は頭がいい』を読了!!

『私の身体は頭がいい』を読み終えた。

前回の『先生はえらい』の流れで、内田樹先生の『私の身体は頭がいい』を読むことにした。

『 私の身体は頭がいい』 内田樹・著

合気道六段、居合道三段、杖道三段で神戸女学院大学教授の内田氏の武道エッセイ。
普段の稽古の様子やコツ、武道書古典の解説などが書かれている。

とても全部は分からないし、言葉で分かっても身体は動かないが、『人形のように』ということと、『後ろから突然、声を掛けられたときの、前触れのない振り返り』などが、こころに止まった。

#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-13から2009-05-17
                     5日で1回読み終えた。



2009年05月16日

ノーマン・ロックウェル

今日のテレビ東京、午後十時からの番組。
美の巨人たち

時々観る番組なのだが、今日は『ノーマン・ロックウェルの特集』だ。
その前の『出没アド街ック天国』を観ていた流れで番組を知る。

取りあえず、急いで番組録画。

妻が「別の番組を観たい」ということで、残念ながらまだ観ていない。
明日にでも観たいと思う。

ロックウェルといえば、『家出』が好きだ。

-----------------------------------------------------------------------
2009-05-17 追記
-----------------------------------------------------------------------
翌日にあたる今日、録画した番組を観た。
『今日の一枚』として紹介されていたのは『新しいご近所さん』。
引っ越してきたのは黒人の一家。

この1枚は黒人兄妹(現実のモデルは従妹とのこと)と白人の3兄弟との対面の場面。
白人の次男の少年は野球のユニフォームを着てグローブを持っている。
「野球はできるの」と聞いている感じ。
よく見ると黒人の兄はキャッチャーミットを後ろにこっそりと持っている。
解説によると、黒人と白人の立っているところには(石畳の)境界線がある。
黒人の妹の手には『白い猫』が、白人の長男の足下には『ちょっと警戒している黒い犬』がいる。

後ろの家の窓からは大人のご婦人が「どんな人かしら」と様子を窺っている。

この絵が描かれた1960年代は自由の国アメリカ激動の時代で、まだ差別問題が吹き荒れていた時代である。

『我ら永遠の課題』で、黒人の少女を描くために、ロックウェルはサタデー・イブニング・ポスト誌をやめた。
番組でも紹介されていたし、美の巨人のサイトの記事にも

黒人を描くことが禁止されていたポスト誌をやめ、自由に社会問題が描けるルック誌へと移った

と書かれている。

私がロックウェルの絵を好きなのは、1枚、1枚の絵にメッセージ性があるからだ。
ロックウェルの絵を観ていると、それがじわーっと伝わってきて思わず微笑んだり、切ない気分になれるからだろう。

昨日、この記事を書いたときに「『家出』という絵がが好きだ」と書いたが、『大発見』、『何も書かれていないキャンヴァス』なども印象に強く残っている。
他にもいろいろあるけれども・・・・。

本日、この『今日の一枚』の『新しいご近所さん』を観てみると、「なるほど、こういう一枚だったのか」と、改めてノーマン・ロックウェルの素晴らしさを知った。
-----------------------------------------------------------------------


2009年05月15日

暑い。

最近、つとに暑い。

4月からサーバ室内は朝から30℃を超えていたが、流石につけっぱなしにするのは早すぎると遠慮して、私がサーバ室に行ってからエアコンをつけるようにしていた。

しかし、ここのところ、朝、サーバ室に入った直後は34℃くらいになっている。
まだ、5月だけれども、今日からサーバ室のエアコンはつけたままにすることにした。
本校の場合、エアコンは事務局にリモート制御のコンソールがあるのだが、そこに「つけたたまにして下さい」という趣旨のメモを貼ることにした。

インジケータを見ると、UPSもそろそろ音を上げているようにも思える。


2009年05月14日

本だらけ

今日の話題は『本だらけ』。

とはいうものの、我が家のことではない。
勿論、本好きの私だから、我が家も『本だらけ』だけれど、今日の『本だらけ』は、近所の古本屋さん。
連休を見越して配布された広告で店の存在を知った。
「そういえば、この辺に前からあったかなぁ」という感じで、知らなかったというのが正直なところである。
そのようなわけで、この日曜日にちょっと出かけてみた。

我が家の近辺には『ブックオフ』、『古本市場』、そして、この『本だらけ』がある。
いずれも大型の古書店、古本屋さんであるが、『本だらけ』は、前2社の店舗と比較して、ちょっと雰囲気が違う。
ブックオフのCMなどでよく知られているように、ブックオフなどは「店舗がきれい」がウリのひとつである。

それで、行ってみた『本だらけ』は、何が違うかって、まるっきり古本屋さんなのである。
多分この表現では『私のいいたいこと』は伝わらないだろうが、個人で経営している古本屋さんのような翳りのある、少し薄暗い感じの雰囲気なのだが、そのままの雰囲気で超大型の店舗にしたという大型店なのだ。
本を大切にしている感じがよく伝わってきた。

『本だらけ』の公式サイトを訪れたら『本へのこだわり』というページに私が感じたことが紹介されていた。

『ブックオフ』や『古本市場』の雰囲気も好きだが、『本だらけ』の古本屋さんらしい雰囲気も、私は大好きだ。

川上弘美氏の『おめでとう』、『龍宮』の2冊と、いしいしんじ氏の『ぶらんこ乗り』を買って帰ることにした。

『おめでとう』 川上弘美・著

『龍宮』 川上弘美・著

『ぶらんこ乗り』 いしいしんじ・著

楽しみだ。



2009年05月13日

Googleのストリートビュー 高解像度に

読売新聞の記事に

 グーグルのストリートビュー、カメラの位置を40センチ下げ全エリアを再撮影

というものを見つけた。

プライバシー保護対策として撮影位置を40センチ下げて、全エリアを再撮影するという記事だ。
画質も高解像度化されるとのこと。

40センチ下からの映像ではどんな映像なのだろう。
新聞記事の写真を見るとかえって、人間の大人の視線ぐらいに見えるけれども。




2009年05月12日

『先生はえらい』を読了!!

内田樹(うちだ たつる)先生の『先生はえらい』を読み終えた。

『先生はえらい』 内田樹・著

著者の内田氏は神戸女学院大学の教授で合気道、その他の武道に造詣の深い方というのが私の認識だ。
Wikipediaによると『合気道六段、居合道三段、杖道三段の武道家でもあり、神戸女学院大学合気道部顧問を務める』とのこと。

私の合気道はラジオ体操程度だが、合気道を愛好しているものとしてお名前は随分前から存じ上げていた。

そして、なんとなく気になっていた方なので、この『先生はえらい』もだいぶ前に購入していた。
『私の身体は頭がいい』、『疲れすぎて眠れぬ夜のために』など、何冊かの本を持っている。
残念ながら未読本待ち行列大賑わいの私にとっては、読む切っ掛けを逸していた。

そんな中で情報科教員仲間の田中さんがこの本を読んだことを知り、私も読む切っ掛けが出来た。

この本は中高生の勉強に対する考え方をもう一度考えて貰おうという本だと私は思う。

気になったところをいくつか引用してみよう。

まず最初に、内田氏のいう『先生の定義』、

だって、この本は、「あなたが「えらい」と思った人、それがあなたの先生である」という定義から始まるわけですから、「先生はえらい」というのは、本が始まった瞬間に既決事項なのです。

が、振るっている。

そして、タイトルになっているように、この本はこれに尽きるわけだ。

ここで、誤解されては困るが、いわゆる先生と呼ばれている人が「えらい」かどうかは関係がないということである。
生徒側が「先生はえらい」と考えることが重要だという主張である。
ごく当然のことが主張されてるのだけれども、このように考えている人が日本の社会に少なくなってきたところが問題なのだろうと、私は思う。

どんなに「えらい」先生が教えたとしても、生徒側が眠っていて聞いていなかったり、おしゃべりや内職などをしていて聞いていなかったら、その「えらい」先生の説明していることは伝わらないからだ。

このことは、次のようなところで、繰り返し伝えられている。

みなさんはもしかすると、「学ぶ」ということを、先生が有用な知識や技術を与えてくれる対価を払うことで成し得る「取引」のようなものだと考えていませんか?

・・中略・・

学ぶということは、そういうことではありません。


人間は自分が学ぶことのできることしか学ぶことはできない。学ぶことを欲望するものしか学ぶことができないという自明の事実です。


生徒は自分が学ぶことのできること、学びたく願っていることしか学ぶことができません。


まだ、いくつか引用したい部分もあるが、この部分につきると思う。

時間がなくなってきたので、今日はここまでにしておこう。

----------------------------------------------------------------
2009-05-14 追記
----------------------------------------------------------------
この本をコミュニケーションの方を重点的に捉えている読み方がある。
先生と生徒とのやりとりには、『授業』や『授業外の質問』、『その他のおはなし』、『雑談』などいろいろなことがあり、それらは全てコミュニケーションなので、そういう捉え方もあると思う。
何といっても『大いなる誤解』がコミュニケーションの極意のようだから、いろいろな読み方があってよいのだろう。
しかし、内田氏のいいたかったことは、『タイトル』にも表現されているように、そして『始めに』という部分でも繰り返し述べられているように、生徒側が自分の意志で教師の話を積極的に聞こうという力が働かなくてはならないということだと思う。
----------------------------------------------------------------

『街場の教育論』という本も気になっている。

『街場の教育論』 内田樹・著

#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-11から2009-05-12
                     2日で1回ほど読み終えた。

2009年05月11日

小沢氏辞任

帰りの電車の中で、民主党 小沢代表が辞任というニュースを知った。

http://www.asahi.com/politics/update/0511/TKY200905110206.html

辞任か。
民主党はどうなるのだろう。



2009年05月10日

『多読術』を読了!!

松岡正剛氏の『多読術』を読み終えた。

『多読術』 松岡正剛・著

松岡正剛の千夜千冊』で有名な、編集工学研究所所長の方だ。
イシス編集学校という学校を運営し、編集ノウハウを教えている方でもある。

1章では、自分の生い立ち、『多読』、『少読』、『広読』、『狭読』などいろいろな読み方が紹介されている。
そして、多読・広読ばかりがよいのではなく、『少読』、『狭読』も十分に役に立つことがあると述べられている。
本の『二度読み(再読)』もお薦めの方法だという。
いろいろなことが書かれているが、その中で気になった言葉が『本豪』である。
『酒豪』という言葉はよく使われている一般的な言葉だ。
それになぞらえた『本豪』。
『文豪』とは、作家の中の作家で歴史上の人物というイメージがあるが、『本豪』は読み手側に冠されるものだ。

2章では『多様性を育てる』となっており、文系・理系に拘わらずにいろいろな本を読もうということが書かれている。
この中で気になった一文が、次の文章だ。

ぼくは自分がつきあったり、師事したくなった人の本は必ず読むということを徹底するんです。

あとで紹介されている『全集を読もう』ということにも通ずることだと思う。

3章では『読書の方法をさぐる』と題して、読書法について言及している。

『三割五分の打率で上々』というところでは、『全集を読もう』ということを書かれている。
野球になぞらえて

個人全集ではたくさんの様々な投球と球種を見せてくれます。
これは、どんな本を読むより構造的な読書ができる。

と述べられている。
そして、

その著者の読み方を自分で指南してくれているようなものです

と、全集の中で手紙やノートをまとめた巻が特にお薦めという。

『目次をしっかり読む』ということは、既に多くの方が言われていることである。
目次をじっくり読んでみると、これから読もうと思っている本に書かれている内容のアウトラインが掴めるので、実際に本文を読み始めたときの理解力が上がるという趣旨の話である。
同様の趣旨のことが書かれているもので最近読んだ本では勝間和代氏の『読書進化論』がある。

『本にどんどん書き込む』ということも主張されている。
いろいろな考え方の人がいるだろうが、私は基本的に本は自分で買い、借りないことにしている。
従って、自分の本は書き込みがあったり、ページの端が折ってあったり、縦書きの本の場合には気になった部分に折り目をつけたり、横書きの本ではラインマーカーに頼ったりで松岡氏のこの方法には大賛成である。
昔から、多くの本読みがしている方法であるけれども。
ここで書かれている

つまり本をノートとみなすんです。
本は、すでにテキストが入っているノートなんですよ

という話は新しい考え方だと思う。

『著者のモデルの見極め』ということも、新しい考え方のように思う。
著者による違いを見極めることを意識していくと、読み方にも幅が出てくるという。
本文中で紹介されている例では、野球の松井選手とイチロー選手ではその打撃に対するスタイルが違うように著者にもスタイルの違いがあるという話で、そのモデルを見極めようという話だ。

だいぶ長くなってきたので、これ以降は気になった言葉などをメモして終わりにする。


読書することは編集すること
本のマッピングで読んだ本の整理をする。
ノートを何冊か買っておき、クロニクルノート(年表)をつくり、その中に読んだ本を書く。

本棚から見える本の関連として、本を三冊ずつまとめてみる。
そしてそれを本棚に並べ直す。
本棚の並びをみて、感じるところを意識する。
多読術としてその3冊をまとめて読んでみるなどという方法もあるという。
これは同様のことを何処かで読んだことがある。
ブログにも書いたような気もするが、ちょっと探したけれども何処で読んだかは探し切れなかった。

何かたくさんの本とネットワークしていく可能性のある本をキーブックと松岡氏は述べて
−−−−−

恩田陸氏の作品世界に興味を持ち、恩田陸氏のことが書かれている『執筆前夜』という本を買って読んだが、これを境にして角田光代、酒井順子、群よう子の各氏を始め、同じような世代の女性作家の本を結構読んでいる。
亡くなった村山修氏の『狐の選んだ入門書』という本から派生して読んだ本も何冊かある。
このような感じで、ある本から派生して読書が展開されていく場合が結構あるので、なるほどと思う。


最終章『読書の未来』に書かれていた『鳥の目と足の目』という話も気になった。

#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-08から2009-05-09
                     2日で1回読んでみた。


2009年05月09日

メール実習

2回目の授業。

毎年、この時期はメール実習だ。
マンダラートを使って、情報科とか、コンピュータに関する疑問・質問を8個以上考えマンダラートの枠内に埋めさせる。
最低限8個、時間があれば次のマンダラートを埋め質問事項をさらに考えさせる。

その中から、イチオシの質問を選び、私(情報科教員)宛にメールを送って貰うという実習だ。
今回の担当学年は1年生で252名いるのだが、全員に返信しなければならないので、結構過酷である。

取りあえず、3クラス分の返信が終わった。


will_pwr at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)情報教育 

2009年05月08日

定額給付金・子育て応援特別手当通知書が到着

定額給付金・子育て応援特別手当通知書が我が家にも届いた。

頂けるものは勿論、使わせて頂くが、どうせ税金を有効に使うならばこの文書を郵送する費用も掛かっているのだからこのような形式にしない方がよかったのではないかと私は思う。

教育なら教育、介護なら介護、どこかに集中して税金を使った方がよかったと思う。
各世帯毎にこの文書が送られるわけだから、郵送費も莫大なものになったことであろう。
何だか無駄な感じがする。

『使わせて頂く』と書いたが、所詮は自分たちが支払った税金がたまたま戻ってきただけだ。
3年後には税制が変わってぐっと持って行かれることになるのだろう。


2009年05月07日

『夜の公園』を読了!!

川上弘美氏の『夜の公園』を読み終えた。

『夜の公園』 川上弘美・著

同じ著者の『ニシノユキヒコの恋と冒険』、角田光代氏の『空中庭園』のように、各章において登場人物毎に話の主体を変える手法で展開される小説だ。

主人公は中西リリ(なかにしりり)。
その夫、中西幸夫(なかにしゆきお)。
リリの親友で、中西幸夫と男女の仲になってしまう宮本春名(みやもとはるな)。

中西リリは歩いている。
真夜中の午前2時半ごろだろうか。
公園の入り口で拾った木の枝をてのひらでもてあそびながら、リリはゆっくりと歩いていく。


出だしが素敵だ。

但し、仕事を持っていない一般の主婦が午前2時半ころにひとりで公園を歩いている状況は、ちょっと苦しい感じがする(「普通ならばあり得ないかな」という意味)。

ここでリリはマウンテンバイクの青年、暁(あきら)と知り合う。
春名は恋多き女で、私立の女子高校の『有能な英語教師』という設定になっている。
春名は幸夫の他に悟(さとる)という、自分よりも少し年下の男とも付き合っている。

中々なさそうな設定だが、この暁と悟は兄弟同士という設定だ。

他にも数名登場人物は出てくるが、大体、この5人が主な登場人物。
こういう複雑な関係の5人なので、話は大人の話という展開が続く。
そして、ある日、リリと暁、春名と幸夫が『鉢合わせ』してしまうところから、話が急展開する。

「どうして、わたし今ここにいるんだろう」

ということばが、途中でリリの口から漏れるところがあるのだけれど、これからリリはどうなっていくのだろうかという結末である。
それぞれの登場人物のこれからを考えるのには、ぴったりの結末なのだろうけれど、私にはしっくり来ない結末であった。
実に川上弘美的結末であるということがいえる結末なのだろう。

私は、『神様』や『蛇を踏む』のようなイメージの作品の方が好きだ。

#情報科教員MTの読書記録・・・2009-05-01から2009-05-07
                     のんびりと7日掛けて
                     1回読み終えた。




2009年05月06日

角田さんのエッセイWEB

今日の話題を何にしようかと迷っていたところ、あの角田さん(角田光代氏)が『今日もごちそうさまでした』というエッセイをWEBで公開していることを知った。

角田光代 今日もごちそうさまでした

取りあえず、リンクだけ張っておこう。

角田光代 つれづれ雑記』というページもあった。




2009年05月05日

読書マラソン・その2(2年後の記録として)

2年前の3月22日に読書マラソンなる試みを知った。

大学の4年間で100冊の本を読もうという取り組みだという。

それで、思ったことは、「大学生対象なのだから、いくら何でも4年間で100冊は少ないのではないか」という、設定に対する疑問だった。
それで、自分でも密かにやってみることにした。

社会人だから本を読む時間は限られているけれど、のんびり読んでも2年で100冊くらいは読めるのではないかと考えていた。
1ヶ月で100冊くらい読んでしまう凄い人もいるので、私の例はあくまでものんびり読んだ(マラソンでいえばジョギング程度)という例である。

2007年の4月から始めたことにして、今年の3月末までの2年間でどのくらい読めるものかとこのブログに記録したものを中心に集計してみたところ132冊ほどであった(ブログに記録していないものが、このほかにも2、3冊あるが、一応、それは集計していない)。

(2007-03 5冊)集計外

2007-04    6冊
2007-05    5冊
2007-06    4冊
2007-07    6冊
2007-08    6冊(5+ブログに未記載のもの1)
2007-09    3冊
2007-10    6冊
2007-11    2冊
2007-12    3冊
2008-01    3冊
2008-02    4冊
2008-03    4冊
1年目小計  52冊
2008-04    4冊
2008-05    3冊
2008-06    4冊
2008-07    6冊
2008-08   13冊
2008-09    6冊
2008-10    9冊
2008-11    6冊
2008-12    7冊
2009-01    9冊
2009-02    7冊
2009-03    6冊
2年目小計  80冊
2年間総計 132冊

(2009-04 7冊)集計外


自分で試してみて、やはり、『4年間で100冊は少ない』のではないかと実感した。
何だかこの設定は、大学生対象としては不思議な設定だと思うのだが・・・・。
どうなのだろうか。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 初年度は自分のブログに何からの読書記録を書
 くために2度読みを多くしていた。
 それでも、平均すると月に4冊程度のペースは
 保てたと思う。

 2年目はどちらかというと、1冊の本に関して
 大体1回しか読んでいない。
 但し、1回さらりと読んだ程度ではなかなか記
 録が書けないので、いわゆる『点検読書』のよ
 うなことは、毎回していた。

 読んだ本は片っ端から忘れてしまうことが多い
 が、全く全て忘れてしまったというわけでもな
 いので、時々自分の読書記録を読み直してみる
 とよいと思う。

 森絵都氏の『カラフル』や梨木香歩氏の『家守
 綺譚』のように印象が深いものも多々あった。



2009年05月04日

みどりの日はお買い物に

連休2日目のみどりの日。

今日は妻と一緒に近所のイオン(JUSCO)に出かけた。
正午を少しまわったところで外出し、先ずはホンダの営業所に行く。
連休の影響か、道が混んでいていつも通りに進まない。
結局、午後1時過ぎに着いた。
自動車保険の更新などして、ここは終わり。

さて、最初に書いたとおり、次はイオンである。

通常の食料品の買い出しと、その他に気に入ったところをまわる。

先ずは電気製品のコーナーでmicroSDカードリーダが目に止まった。
microSDカードをこのリーダに差し込んで使えばUSBメモリのような使い方が出来るカードリーダだ。




usbのコネクタ部分が保護されておらずむき出しのタイプ。
ソニーのビットドライブのような感じの製品だ。

誕生月ということで5%引きで850円くらいだった。
何となく気に入って黒と白の2つを購入した。

もう一つは本屋である。
いつもの未来屋書店。

文藝春秋のSPECIAL 季刊春号が目に止まって、ついつい購入してしまった。

文藝春秋SPECIAL (スペシャル) 2009年 04月号

何と言っても『日本人は本が好き−人生の一書と出会う読書案内−』と書かれていたので買わないわけにいかない。
川上弘美氏始め、いろいろな方の本との出会いなどが紹介されている。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 ということで、電気製品の紹介もあるが、
 この記事は『最近気になった本』カテゴ
 リにした。


2009年05月03日

2009年04月に読んだ本たち

2009年05月02日

一橋出版が自己破産申請

t_fukuharaさんのblogで一橋出版が自己破産の申請をしたことを知った。

  http://www.shinbunka.co.jp/
  http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090502-OYT1T00676.htm?from=navr

情報科という教科が始まるときに、『新教科「情報」実践事例集』という単行本(共著)を出して頂いたり、指導書の著作権CDも作った。
パンフレットなどで記事を出したこともある会社である。

とにかく驚いている。



楽天市場
Recent Comments
MT
杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしていた津久井 大(まさる)と申します。
2019年3月に定年後、1年間雇用延長で働き、2020年4月から完全にリタイアしました。

従って正確には『元・情報科教員MTのBlog』ということになりますが、タイトルはこのままにしてあります。

元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
my_twitter
@mtsinfodl