2010年07月

2010年07月31日

ブログランキングに参加

ブログランキングに参加することにした。

ライブドアがアメブロと提携していて、ブログランキングそのものはアメブロが提供しているものらしい。

アカウントを作り、各種設定をした後、ライブドアの管理画面からフリーのプラグインとして『★ブログランキング★』という名前で新規のプラグインを作ってみた。

登録後しばらく経ったあとの状態は次の通り。

ブログランキング20100731





お気に入りの記事が見つかりましたら、クリックお願いします。

#情報科教員MTのつぶやき・・・まだアイコンは貼り付けられて
                      いない。


2010年07月30日

祝・ブログ開設5周年記念

わたしのブログ『情報科教員MTのBlog』も今日で6年目を迎えることになった。

情報科教員仲間に遅れること半年、2005年の7月30日にこのブログを始めてみた。
情報科関連、Xoops関連、Linux関連などをメインに投稿してきたが、いつの間にやら読書記録がメインのブログになっており、電子機器や電気製品の購入メモのような形にもなっている。

好きなことを好きなだけ書いてきたので、何とか5年続けてこられたのだろう。

ブログが流行り始めたのはもう少し前からだけれども、私がブログを始めた5年前から考えても、結構、世の中は変わってきている。

「ブログの次はツイッターか」などとこころの中でつぶやきながら、最初のうちはツイッターの記載可能文字数が140字しかないことや、ブログ以上に投稿時刻などを考えなければならないことなど、しばらく手を出さない自分がいた。

しかし、「ツイッターはツイッターのよさがあるな」と今はその流れの中に入っている。
ツイートはぼちぼち書いている程度。
個人的には大いに活用しているという感じはない。


Mixiはほとんどアカウントがあるだけという感じ。


Facebookにも手は付けているけれど、既にいろいろなサービスを使っていたり、いろいろなサービスがある中で、Facebookに移行していくという気にはなっていない。


というわけで、わたしにとって一番しっくりくるのは、やはり、このブログということになるのだろう。
まぁ、時々、情報化関連の記事も書きながら、ほそぼそとではあるけれども書きたいことを書きたいだけ、これからも書いていこうと思っている。

#情報科教員MTのつぶやき・・・
 本当はリアルタイムに7月30日に書ければベスト
 だったのだろうけれど、この記事を書いている実時
 間は2010-08-21 12:52である。

 取得している夏休みの、比較的フリーな時間を使っ
 てこの記事を書いてみた。






2010年07月28日

『蛇行する川のほとり』を読了!!

『蛇行する川のほとり』を読み終えた。

久しぶりの恩田陸作品である。

『蛇行する川のほとり』 恩田陸・著 『蛇行する川のほとり』 恩田陸・著(集英社文庫版)

『蛇行する川のほとり』 恩田陸・著 『蛇行する川のほとり』 恩田陸・著(中公文庫版)

元々、中公文庫版の『蛇行する川のほとり』は持っていたのだが、つい最近集英社文庫からも発売された(手元にある初版の発行日は2010-06-30)のをみて、どうしても集英社文庫版も欲しくなり購入したもの。
常野物語のシリーズが大好きなわたしは集英社文庫の恩田陸作品として読んでみたいと思ったからだ。
従って、今回読んだものは集英社版の『蛇行する川のほとり』。

−−−−

演劇部の公演で使われる舞台背景として掲示する大きな絵を作成するために集まった九瀬香澄、斉藤芳野、蓮見毬子。
香澄の家での9日の合宿として集まった美術部員3人である。
その3人に、香澄のいとこの貴島月彦、月彦の幼なじみの志摩暁臣が加わる。

毬子の友人の真魚子はこの合宿に関して頑なに反対する。
最後の部分では自分も参加することになるが・・・・。

『ネバーランド』の女子高生版のような雰囲気の内容だが、単なる合宿ばなしではなく、過去の事件に関する推理小説的な部分もある作品だった。

登場人物程度で内容に関することは書かないが、今日はこの辺でやめておくことにする。

過去の事件を振り返りながら追っていく内容は十分に楽しめると思う。

#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-25から2010-07-28
                     4日で1回読み終えた。



2010年07月27日

Excel2007を使ってみて違和感があったところ・よいと思ったところ

Office2007は何となく敬遠していたのだが、このタイミングで体系的に勉強することになった。

2002/2003では問題なくスムーズに使えていた機能のうち、2007ではその場所が分からず特に探してしまうことがある。そのような機能は小さいボタンに割り振られたものが多いように感じた。
今回のMOS2007(Excel)受験で随分覚えたので、今は押すべきボタンの位置関係をスッと思い浮かべることができるようになったが、今までは探してしまっていた。

私が戸惑ったのは次のような部分である。

既にOffice2010が出ている現在、今更というタイミングだけれど、今回の勉強でExcel2007の全体像を体系的に理解することができた。


−−−

図(図形)の種類を変更するための小さいアイコン(アイコンのデザインからは図形の種類変更とはイメージできない)

『書式タブ』−『図形の挿入グループ』−『図形の編集』

このボタンが私にはわかりにくかった。

−−−

『ウィンドウ−分割』

リボンの『整列』というボタンに割り当てられており、『整列』=『並べかえ』
という先入観がある私は、それを体験的に使えるようになるまでには違和感があった。


『ウィンドウ』−『ウィンドウ枠の固定』

−−−

数式の表示

『数式』タブ−『ワークシート分析』グループ−『数式の表示』

数式の表示なので『数式』タブをクリックすればよいのだけれど、最初のうちはどのタブ内にあるのかイメージできなかった。

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テーブル

テーブルに変換すると簡単にフィルタが使えるようになったり、並べ替えもできるようになる。

CTRL+Tで簡単にテーブルに変換できる。

これは便利だと思った。

−−−

テーブルスタイルの設定

見出し、集計行、最初の列、最後の列、縞模様(行)、縞模様(列)を表示・非表示にするには『デザイン』タブの『テーブルスタイルのオプション』グループで変更できる。

テーブルをクリックして選択状態にすると『デザイン』タブが表示される。
ここで上記該当項目のチェックを付けたり、外したりすればよい。

特に集計行を利用すると簡単にsubtotal関数を使えるようになる。

メニューバーから『データ』・『フィルタ』・『フィルタ』とメニューを追うか、『ALT+D』・『ALT+F』・『ALT+F』とショートカットキーの3連打しなければ2002/2003ではできないので、これは便利だと思う。


−−−

グラフのスタイルやレイアウトの設定

グラフの各種設定で、右クリックでメニューを表示して設定することが今までもできていたが、グラフのスタイル設定やグラフのレイアウト設定はどこですればよいのか迷ってしまった。


グラフをクリックして選択状態にするとリボンに『デザイン』タブが表示される。
これをクリックするとグラフスタイルやグラフのレイアウト設定が可能になる。

『デザイン』タブ−『グラフのスタイル』グルーブ
『デザイン』タブ−『グラフのレイアウト』グルーブ

同様に貼り付けた『図』の上でクリックすると『書式』タブがリボン上に現れる。
『書式』タブ−『図形のスタイル』グループ

図形の左右回転なども『書式』タブ−『配置』グループの『回転』ボタンなども慣れるまでは、よく分からなかった。

2002/2003などのメニューバーのように文字情報で機能が割り当てられていれば探しやすいが、このようなボタンの場合、その機能が直ぐにはイメージできないことも多い。
最初に書いたように、小さいボタンの機能が類推しにくく、覚えるまでは使えないということは否めない。

自分が戸惑ったところを何点が列挙してみた。

2010年07月25日

MOS2007(EXCEL)に合格!!

昨年の12月くらいにオデッセイコミュニケーションズから『教職員対象IT資格の無料受験キャンペーン』のご案内を頂いた。

MOSやMCASを高校などで行い、比較的安い価格(ほぼ半額の6825円)で高校生に受験して貰うことを目指したキャンペーンの一貫で、まずは教職員に受験して貰ってMOSやMCASとはどのような試験なのかを理解して貰うという趣旨のものだ。

校内でMOSやMCASの試験を行うためには、試験監督がMOSやMCASの科目に少なくとも一科目以上合格している必要があるということなので、その試験監督を養成する意味もあるのだろう。

ということで、今日、このキャンペーンを使ってMOS2007(EXCEL)を受験してきた。

勿論、ある程度の受験準備をしなければ合格できないだろうし、不合格ではわたし個人的にも、オデッセイ側にも、そして私の勤務校としてもメリットはなくなるので、受かることを前提として受験した(誤解を受けそうだが、受験準備を十二分にしてから受験したという意味)。

『よくわかるマスター MC『AS Excel 2007完全マスターI 公認テキスト』 FOM出版 よくわかるマスター MC『AS Excel 2007完全マスターI 公認テキスト』 FOM出版

よくわかるマスター MC『AS Excel 2007完全マスターII 公認テキスト』 FOM出版 よくわかるマスター MC『AS Excel 2007完全マスターII 公認テキスト』 FOM出版

FOM出版の2冊の公認テキストを購入し、テキストの練習問題は5回以上、模擬試験の方は3回練習して、だいたい80から90パーセントくらい正解できるようになるまでにして受験準備を終えた。

ということで、表題の通り、『MOS2007(EXCEL)に合格!!』することができた。
割引価格とはいえ結構費用はかかるので、校内実施はどうなるか分からないが、MOS/MCASは校内でできる体制にはなった。
生徒たちにはかなり難しい認定試験だと思うが、希望者がでれば試験を実施し、監督することは喜んで行いたいと思う。

−−−−−

試験の申し込みをしたときにはMS Office2007のための認定試験はMCASといわれていた。
しかし、私がいざ受験する段階になると名称は変更されMOS(MOS2007)になっていた。

古いバージョンから順番にMOUS、MOS、MCASという名称になっていたのだが、MOSに統一されたということらしい。
受験者にとっても、その認定者を採用する企業にとっても名称がたびたび変更されるのはわかりにくいので、この名称変更はよいことだと思った。

#情報科教員MTのつぶやき・・・まずは合格でホッとした。



2010年07月24日

あとちょうど1年

今日は7月の24日である。
気がつくと地デジ完全移行のちょうど1年だ。

新聞にも1面の広告が掲載されていた。

私のところはこんな感じなので、既に地デジ対応テレビが4台ほどあって、我が家のほぼ各部屋に設置済みである。
しかし、一人で生活されているご老人の場合にはなかなか移行は難しいように思う。

さぁ、1年後の今日はどのような新聞記事が掲載されるのだろう。



2010年07月23日

『虚空の旅人』を読了!!

上橋菜穂子氏の『虚空の旅人』を読み終えた。

『虚空の旅人』 上橋菜穂子・著 『虚空の旅人』 上橋菜穂子・著

『守り人』シリーズの四作目に当たる作品である。

今回はバルサが主人公ではなく、新ヨゴ皇国の皇太子、チャグムが主人公である。
設定としては、隣国のサンガル王国皇太子の新王即位の儀にチャグムが招待されて、そこで活躍するということになっている。
勿論、付き人には新進の星読み博士シュガが同行している。
サンガル王国は元々海賊上がりの王国だが、王族の女性たちが陰では力を発揮している。
国王の長女カリーナ、次女ロクサーナ、三女のサルーナの三姉妹が花の四阿(あずまや)に集まって自分たちの国の安泰を話し合いながら政治の流れを作っているのだ。


新ヨゴ皇国の前身、ヨゴ皇国を倒した南のタルシュ帝国。
そのタルシュ帝国がサンガル王国を攻めてくる。
タルシュ帝国に故国ヨゴ国を奪われたヨゴ人呪術師ヤトノイ・ラスグ。
今はタルシュ帝国の手下となってサンガル王国侵略の策略を練っている男だ。

カルナン皇太子、タルサン王子。
まだ若い王子だがタルサン王子は武力に自信がある王子で、島民(国民)に人気を博したかつてのユーナン大将軍を彷彿させる王子だ。
ユーナン大将軍と同様に島民(国民)の間にも信頼が厚い。

ナユーグル・ライタの目となってしまった少女を利用してタルサンにまじないをかけるヤトノイ・ラスグ。

ヤトノイ・ラスグのまじないによって、タルサン王子はサンガル王国に伝わる太く巨大な『恐怖の銛』を兄であるカルナン皇太子に投げてしまった。
そのことに納得ができないチャグムは真相を突き止めようと、シュガと共にサンガル王家に協力することになる。

トロガイ伝授の呪術を使ってチャグムを守るシュガ。
『精霊の守り人』としてナユグの世界を知って以来、何度かサグとナユグを行き来したチャグムはその経験を活かしてヤトノイ・ラスグに挑み、サンガル王国やその友好国である新ヨゴ皇国、ロタ王国に平和をもたらすはなしだ。

ナユーグル・ライタの目として生け贄のようにされてしまったエーシナ。
その魂を追って手をさしのべるチャグム、そしてチャグムを支えるシャガ。
このラストのシーンが素敵だ。

最後にチャグムがシュガに向かって述べた言葉が最高である。

「そなたは死に向かって落ちていきながら、私の手を離さなかった。
あれは忠義などではなく、もっと別のものだった。・・・・・・ありがとう」

シュガは、何もいえずに、まばたきをした。

「許せよ、シュガ。 この危うさゆえに、わたしはいつか、そなたをも破滅へと引きずってしまうかもしれない。・・・・・・そうなりそうだと感じたら、いつでも手を離せ。わたしは、決して恨みはしない。そんなときがきたら、むしろ、そなたは生きのびて、私とは別の方法で国をよくしていってもらいたい」


このことばにシュガが感極まって「殿下・・・・・・」というシーンがあるのだが、私はこの部分が好きである。

『守り人』シリーズも4作目まで読み進めてきたが、ますます目が離せなくなってきた。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-20から2010-07-23
                      4日で1回読み終えた。


2010年07月19日

『レインツリーの国』を読了!!

『レインツリーの国』を読み終えた。
大きくこころを揺さぶられた作品だ。

『レインツリーの国』 有川浩・著 『レインツリーの国』 有川浩・著

著者は有川浩氏。
私の中では『図書館戦争』などで話題をさらってきた作家として登場し、その名前を知った作家の方である。
『図書館戦争』はアニメになったようだが、その辺のことは私はよく知らない。
しかし、何年か前にテレビで『図書館戦争』と有川浩氏の特集番組を見た記憶がある。

ということで、名前だけは知っていた有川浩氏の『レインツリーの国』は、私にとって初めての作品である。

−−−−

はなしの始まりは『フェアリーゲーム』というライトノベル。
勿論、このはなしの中のライトノベルで実在のものではない(モデルは『妖精作戦』とのこと)。
この『フェアリーゲーム』を巡って、ネット上で知り合った向坂伸行(さきさかのぶゆき:伸(しん)さん)とひとみさんのラブストーリー。

単なるラブストーリーではないのは、ひとみさんが聴覚障害者であること。

何回かのメールのやりとりで盛り上がった二人が、初めてリアルな世界で会うことになる。

ひとみさんが「静かなところで食事をしたい」とか、「映画は字幕付きの洋画がいい」ということの意味を、伸さんも読者である私もはじめは分からなかった。
また、エレベータで重量オーバーだったのに降りなかったひとみさんにいらつく伸さんがいたり。

聴覚障害に関して必要以上に感じられるコンプレックスを持つひとみさん。
そのひとみさんを広いこころで受け止める伸さん。
しかし、健聴者と聴覚障害者間ゆえの行き違いに、悩みながらふたりの関係が続いていく。
伸さんこと、向坂伸行も実は暗い過去があって、自分に関するコンプレックスを持っている。

伸さんの影響で徐々に変わっていくひとみさん。

最後はふたりだけの新しい関係がスタートするところで話が終わっていている。
普段、健聴者からは気づかないようなことが、小説の中でも語られていて聴覚障害者のことを考える切っ掛けを与えてくれた作品である。

紆余曲折があるもののハッピーエンドであり、ふたりの今後が好ましく思う構成だった。
その後とうなるかという問題は読者側に任されているのだが、私はハッピーエンドの方をイメージしたいと思う。

森絵都氏の『カラフル』という作品が私のこころを大きく揺さぶった作品としてピカイチの存在なのだが、その『カラフル』に匹敵する作品だと思った。

#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-19から2010-07-19
                      1日で1回読み終えた。




2010年07月18日

『夢の守り人』 を読了!!

上橋菜穂子氏の『夢の守り人』を読み終えた。

『夢の守り人』 上橋菜穂子・著 『夢の守り人』 上橋菜穂子・著

バルサとチャグム。
今回のおはなしはリー・トゥ・ルエン(木霊の想い人)について。
放浪の歌い人ユグノをバルサが助けたことから始まるものがたりだ。
ユグノは木霊(リー)のいるところで大変上手な歌を歌ってしまい、リー・トゥ・ルエン(木霊の想い人)になり、特別な能力を身に着けてしまう。
ユグノの歌は、それを聴くと二度と元に戻りたくなくなるような素晴らしい夢を提供するという歌である。
ユグノは普段の歌い方と上記のことができる歌い方を歌い分けることができる青年だ。
いのちとひきかえに永遠に見続けることができる夢の提供ということで、別の意味では大変恐ろしい歌ということができる。
ユグノ本人にはそんな自覚はほとんどないところが問題だ。

ユグノとトロガイとの関係。
花番の子。

タンダの姪であるカイ、第一王妃リアノ、そしてチャグムまでユグノの歌を聴いてから深い眠りについてしまい、その眠りから覚めない状態になってしまう。

三たび語られるサグとナユグの関係。

カイを助けるためにナユグに一人旅立つタンダの魂。

ナユグで、あるものから自分の身体を奪われてしまったタンダ。
かろうじて魂だけは守ることができたが、サグ(現実の世界)ではタンダはそのものに操られるケモノのような存在になってしまう。
しかし、その魂だけはナユグで生きていて、チャグムに会い、サグに戻るようにチャグムに説得を繰り返し、チャグムを現実世界に戻すことに成功する。

カイ、タンダ、そして第一王妃を助けるためにタンダの後を追う準備をするトロガイ。
トロガイに協力するバルサ、チャグム、星読み博士のシュガ。
国王並びに聖導師の指示による狩人のジン、ゼン、ユンの協力。

花番とトロガイ。

記録係の老星読みオト。

いろいろな人の協力を得て、トロガイ、バルサは夢に捕らえられてしまった人々を救うことができた。
トロガイ師の若き日のことが語られているこの『夢の守り人』も十分に楽しむことができた。


−−−−

ものがたりの進行とは関係ないが、次のことを引用して、日頃、私が思っていることを少し書いておきたい。

この巻の192ページにはトロガイからかつていわれ、シュガのこころに強く焼き付いていることばが次のように書かれている。

すぐに役立たないものが、無駄なものとは限らない。むしろ、いつ役に立つかはわからないものを追いつづけ、考えつづけるという、人の、このふしぎな衝動こそ、いつか新しいものを見つける力になるのだろう。

いまでは違うが、その昔、私も高校生くらいのときに、実学系の理科系学部(理工学部や医学部、薬学部など)に傾倒し、いわゆる純粋な理学系の理科系学部を軽蔑していたことがある。
私が高校生くらいの時に、イギリスの著名な大学教授がニワトリの動きを精密に行うロボットを開発してニュースになったことがあって、そのときニワトリの動きをするロボットなんか作って何の役に立つの
かと軽蔑していた訳である(この例は完全な理学ではないけれど趣旨は同じ)。
今では、それが発展していろいろなところに応用されて活きていくことを理解している。

ここに書かれていたことは、まさにその昔の私だけではなく、現代の中高生にも深く噛み締めて欲しいところに感じている。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-15から2010-07-18
                      4日で1回読み終えた。



2010年07月15日

『闇の守り人』を読了!!

上橋菜穂子氏の『闇の守り人』を読み終えた。

『闇の守り人』 上橋菜穂子・著

バルサの生まれたカンバル王国。
そのルーツを辿り、カンバルの地を訪れるバルサ。
新ヨゴ皇国から洞窟抜け路を通りカンバルへ入る洞窟内でヒョウル(闇の守り人)からカッサとジナを助けてしまう。
こっそりと自分の叔母ユーカを訪ね、ユーカにバルサの父カルナが暗殺された時の真相を話す程度で帰ろうと考えていたのだが、カンバル王国の過去と深く関わらざるを得ない状況に押し込められてしまう。


ルイシャ(青光石)という高価な石。
それを大量に有している地下の国。
山の王からの贈り物、ルイシャ。
35年ぶりに開かれるルイシャ贈りの儀式。

ルイシャ贈りの儀式の日に一気に攻め込んで山の王の国(山の底の国)を滅ぼし、ルイシャをカンバル王国で独り占めにしようと企む王の槍のユグロ。
山の王の宮殿は山の扉の奥にあるノユーク(ナユグ)にある。
このものがたりでも再びナユグが語られている。

ユグロはバルサの養い親であるジグロの弟。
先代の国王ログザムはいろいろと企てて自らが王になったのだが、その子ラダールは、どちらかというとユグロのことばに従って生きている普通の国王(現国王)である。

ユグロの計画が実行されてしまうと、実は『闇の守り人』にかなうものはカンバルにはおらず、結果としてカンバル王国は滅亡してしまう。

それを阻止するためにルイシャ贈りの儀式を経験している数少ない長老であるラルーグに『計画をやめるようにという趣旨』の文書を書いて貰う。
カンバル王国にいる牧童たちは実は山の底の国の民。
牧童たちに守られながら、それをもって山の底の国に向かうバルサとカッサ。

ヒョウル(闇の守り人)の正体。

ヒョウルとバルサとの槍舞いの儀式。
バルサによるヒョウルたちへの弔い。
ヒョウルから発せられる青白い光とルイシャ。
バルサとカッサの働きでカンバル王国には今までと同じように平穏な生活が巡ってくる。

ヒョウルの正体とヒョウルとバルサとの槍舞いの儀式の辺りが面白かった。
どんどん次のおはなしを大いに期待している私がいる。



#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-11から2010-07-14
                      4日で1回読み終えた。



2010年07月10日

『精霊の守り人』を読了!!

上橋菜穂子氏の『精霊の守り人』を読み終えた。

『精霊の守り人』 上橋菜穂子・著 『精霊の守り人』 上橋菜穂子・著

30歳を超えた女用心棒『バルサ』と、新ヨゴ皇国の第2皇子『チャグム』のものがたり。

『サグ』と『ナユグ』という世界観。
『現実の世の中』・『現実の空間』と、併存しているが『そうでない空間』、それがサグとナユグの関係。
われわれがイメージしている、『この世』と『あの世』とも少し違う世界らしい。
現実に同じ場所に併存し支え合っている世界というのが、この小説の中のサグとナユグの世界と説明されている。
何だかよく分からない世界観だが妙に説得力があって、「人間が現実に認識できる世界とそうでない世界が併存していても不思議はないか」などと思ってしまう。

そして、ナユグの世界から100年に一度、ある生き物(ニュンガ・ロ・イム『水の守手』)が、サグの世界に住む人に卵を産み付けに来るというおはなし。
卵を産み付けられたひとはニュンガ・ロ・チャガ(『精霊の守人』)という。

100年に一度にあたるそのときに『新ヨゴ皇国』の第二皇子『チャグム』にその卵が産み付けられ、チャグムが精霊の守人になってしまった。
この卵が無事に孵化しないと大干魃が起こって危機的な状況になってしまうということなので、何としても卵を孵さなければならない。

『精霊の守人』となった、そのチャグムをバルサが守って、ニュンガ・ロ・イムの卵を海まで運び無事に孵すまでおはなしだ。

頼まれ屋のトーヤとサヤ、バルサの幼なじみの薬草師タンダ。
ヤクーの大呪術師、トロガイ。
語り部の孫娘、ニナ。
新ヨゴ皇国の狩人たちや、新進の星読博士、シュガなど魅力的な登場人物がたくさん出てくるところが楽しい。

新ヨゴ皇国の先住民族だったヤクーと、新ヨゴ皇国の『星読たち(星の動きを読んで未来を予測し、新ヨゴ皇国の政治に影響を与えている人たち)』に伝わっている伝説が違うこと、その昔は両者が協力してニュンガ・ロ・イムの卵を守ったことなどが明らかにされていき、最初は敵同士だった両者だが、結局は今回も協力し合ってハッピーエンドだ。
児童書なので、協力し合うことの大切さ、ものごとにはいろいろな見方があること、事実は体制によってゆがめられることがあること、そのような中で自分はどのような働きをすればよいかなどがポイントなのだろうと思った。

−−−−−

『狐笛のかなた』を読んで以来ずっと気になっていた作家で、新潮文庫から出ている本シリーズと、講談社文庫の『獣の奏者』は既にすべて購入してある。
読んでみたいとは思っていたものにやっと着手することができた。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-08から2010-07-10
                     3日で1回読み終えた。



2010年07月09日

肉離れ?!

年と共に足腰の筋肉が随分落ちてきた感じがしている。
そして、ここのところ運動らしいことは何一つしていない。

少々、運動不足気味だと思い、3週間くらい前に太極拳の単練(雲手)のまねごとみたいなものを2、3分やってみた。
結構、腰を低くして負荷をかけたのだが、こういう練習は自宅で簡単にできるところがよい。
少々続けてみようかと思ったのだが・・・。

それから、2、3日は筋肉痛かと思っていたのだが、少々おかしい。
なかなか筋肉痛が治らない。

右大腿部にこぶのような腫れができて、少々「熱」を帯びている。

それほどひどい症状ではないものの、3週間経った今も少々違和感がある。

ということで、今日はオフの日だったので近所の病院に行ってきた。
やはり、軽い肉離れということ。

既に結構時間が経っているので、症状は軽くなっている。
湿布と消炎鎮痛剤、筋弛緩薬などを頂いて帰宅。

「準備運動は本当に重要だな」と思った1日であった。







will_pwr at 23:04|Permalink他愛のないこと 

2010年07月08日

なるほど選挙か。

情報科教員仲間のブログで読みたい記事があった。

「あの時期、あのブログにあんなことが書いてあったな」とか、「こんなことも書いてあった」などというおぼろげな記憶があるので、気になった場合には検索すれば必要な情報に行き当たることができる。

ここのところで気になっていたのだが、情報科教員仲間のブログでそれに行き当たらないことが多くなった。
トップページのアーカイブやカテゴリも見えなくなっている。

しばらくその意味が分からなかったのだが、今日、「なるほど選挙か」と意味がわかった。

−−−−−

私のブログでは、あえて政治ネタのようなことは書いてこなかった。
本の読後記録(感想文ではない、単なる読書記録)や観に行った映画の鑑賞記録、家電製品や電子機器など各種製品の購入記録、購入したいもののはなし、コンピュータの設定の記録、私の担当している『情報科』という教科に関する記録などが主な内容だ。
授業に関係することも、あえて生徒のことは書かないようにしている。

−−−−−

話が逸れてしまったが、私が読みたかったことは『教員免許更新』に関することだったので、政治色が色濃く反映されているものは、この時期、その運営には注意が必要なのだろう。

「なるほどそうだったのか」と妙に納得した1日だった。


2010年07月07日

『若き数学者のアメリカ』を読了!!

藤原正彦先生の『若き数学者のアメリカ』を読み終えた。

『若き数学者のアメリカ』 藤原正彦・著 『若き数学者のアメリカ』 藤原正彦・著

『国家の品格』や『祖国とは国語』で有名な藤原正彦先生の若かりし頃、アメリカ留学したときのおはなし。

ハワイのパールハーバーを見学する観光船ツアーで日本人旅行客は藤原先生一人で気まずい思いをしたはなし、ハワイからロスに飛ぶときに検疫でバナナの持ち込みがとがめられて、そこで3本を頬張った話などいろいろ楽しい話が満載である。


ラスベガスでカジノ(藤原先生の表現ではカシノ)に行き、のめり込んでしまい、ほとんどすっからかんになってしまったことなど笑いは絶えない。

最初の赴任地はミシガン州立大学。

二つ目の赴任地はコロラド大学。

コロラドでの友人、カール・ノートンのはなし。
研究成果もしっかりあり、授業にも工夫があり、十分な授業準備をして授業に臨む男だったが、学生の3分の2を不合格にして授業評価が振るわず解雇された大学教員だ。
学生の3分の2を不合格にしたという部分が問題なのだが、本来はテストに合格できない学生の方に問題があるという見方もできる。

藤原氏の「何かアドバイスはしなかったのですか」という質問に対して、彼の妻の「彼に徹底的に正義を貫いて欲しいと思うようになったの」ということばが胸にしみた。

その他、ストラドフォート・パーク・アパートメントでの子どもたちと藤原氏の関係など微笑ましい話がこころを和ませる。

コロラド大学でのストリークのはなし、藤原氏もついつい、参加してしまった話など、少々のことでは忘れそうにない各種エピソードが詰まった留学体験記であった。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2010-07-04から2010-07-07
                    4日で1回読み終えた。


2010年07月06日

梅棹忠夫氏の訃報を知る

今日、ネット上に流れてきたニュースで、私の中で一番驚いたことは『梅棹忠夫氏の訃報(毎日新聞の記事)』である。

訃報:梅棹忠夫さん90歳=文化人類学「文明の生態史観」

以下の投稿にも以前書いたのだが、今の私に多大な影響を与えた何人かの人に梅棹忠夫氏がいる。
おそらく、仲間の情報科教員を含め、多くの人が梅棹氏の影響を受けたことだろう。

梅棹忠夫先生の『知的生産の技術』について(2005-08-10)

梅棹忠夫先生の『知的生産の技術』について Part2(2005-08-25)


梅棹氏の言葉にいつ影響を受けたかといえば、まずは大学時代に何回か『知的生産の技術』を読んだとき、そして、このブログを書き始めたときといえるだろう。

「心の中を書く日記をわざわざ公の場所にさらす必要はないだろう」と私は考えていた。
そのため、仲間内の話の中で「情報科教員たる我々は、ブログをみんなでやろう」と出ていたときに、開始が遅れたのだが、日記は心の中を書くものの他に、日々の記録としての役割もあると教えて頂いたのが『知的生産の技術』だった。
ブログを書くための論理的なよりどころを教えて頂いたということになる。

講演を聴いたり、講義を直接受けたことは内が、多くのことを教えて頂いた梅棹忠夫氏の訃報を知り、『知の巨人』がまた一人亡くなったことに対して非常に残念に思う。

梅棹忠夫氏のご冥福をお祈り致します。

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梅棹忠夫氏の『情報の文明学』という本の存在も知り、購入するだけはしてある。

『情報の文明学』 梅棹忠夫・著

近いうちに、一度読んでみようと思う。


2010年07月05日

東京・埼玉各所のゲリラ豪雨

今日の帰りの西武線(西武池袋線)。
何だか様子がおかしい。

車内フロア上の水が尋常ではない。
いつもの雨の時よりも確実に水が多い感じがする。
そういえば、石神井公園駅の自動改札機も雨の影響か、修理をしていて通れないところがあった。

特に足止めされることなく普通に最寄り駅まで帰ることができた。
家に帰ってから、ニュースを見て驚く。

東京・埼玉各所でゲリラ豪雨に見舞われ、私が住んでいる所沢や清瀬、朝霞などもニュースで状況が伝えられていた。

現在、生徒の提出物チェックに追われていて『遅めの帰宅』なのだが、雨のことはほとんど知らずにのこのこと帰ってきた私であった。



2010年07月04日

ETCを購入!!

ETCを欲しいと思い、とりあえずどんな製品が幾らくらいで販売されているのかなどを調べるために、今日は近所のオートバックスに行った。

設置は自分でできるのか、それとも設置をお願いした方がよいのかなどを調べることが目的である。

自分の自動車で出かけるのは近所のショッピングモールなどに行くことくらいで、遠出はしていない。
従って、今までETCの必要性を余り感じていなかった。
購入者に補助金を配付し、ETCを広めていた時にも、購入しなかった。

実は、ここに来て『その状況』が変わるわけである。

息子が運転免許を取得し、そろそろ、普通に運転できるようになったので、私と二人で交互に運転しながら自動車でどこかに旅行に行けるようになったからだ。

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設置に関しては、「ダッシュボードの上などに後から設置するタイプのカーナビは自分で設置したのですが、ETCの設置というのはどの程度の難易度ですか」と質問してみた。

「作業自体は30分から40分くらいで終わりますが、(作業のイメージがわかないようならば)自分でやらない方がよいと思います」
という感じの回答を頂いた。

セットアップという作業は、専門の業者さんでないとできないこと(してはいけないこと)になっているらしいので、結局、ここで購入して設置して頂くことがベストのようだ。

購入した製品は、PanasonicのCY-ET909KD

オートバックスのサイトの情報も印刷して持って行ったが、店頭価格はそれよりも遙かに安かった。
ネット上の最安値と比較すると少し高かったが、そこそこの価格であったと思う。

設置費は     5250円。
セットアップ費は 2625円。

以下のサイトの情報によると、『セットアップ費に3150円とか、5250円という設定になっている業者さんもある』ようなので普通の価格設定と考えてよいらしい(レシートを見るとセットアップ費3150円で−500円(割引)と書かれている)。

ネットで購入して設置だけお願いすることもちらっと考えたがそれはしなかった(オートバックスの店頭で私は質問はしなかったが、以下のサイトによれば『持ち込みの場合の設置料は倍くらいの設定になっている』とのことなので、これはこれで『正解』だった)。

http://www.ne.jp/asahi/category/info/gas/etc/setupetc.html





2010年07月01日

2010年06月に読んだ本たち

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MT
杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしていた津久井 大(まさる)と申します。
2019年3月に定年後、1年間雇用延長で働き、2020年4月から完全にリタイアしました。

従って正確には『元・情報科教員MTのBlog』ということになりますが、タイトルはこのままにしてあります。

元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
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@mtsinfodl