2011年03月

2011年03月31日

『ざらざら』を読了!!

川上弘美さんの『ざらざら』を読み終えた。

『ざらざら』 川上弘美・著 『ざらざら』 川上弘美・著

でも、ぜんぜん『ざらざら』していないの。

いつもの『さらさら』というか、『なめらか』というか、『のびやか』というか、これまた、すんなりと読めてしまう。

23編の恋愛ばなしが本当にちいさなかたまりとなって展開していく。
かたまりと表現したけれども、マシュマロか、綿あめのようなふんわりした感じがする。

吉本由美氏の解説によると『クウネル』という女性誌(?)に見開き2枚の4ページ構成で公開されたものだという。
対象が若い女性なのだろうから、恋愛ばなしなのだが、どろどろした感じは全くなく淡々と語られているいつもの川上ワールドだ。
ほとんど失恋ばなしと行ってもよいのだと思う。
その中でも異質な『春の絵』が素晴らしい。
おんな(女子高生)を好きになった小学4年生の男の子のおはなし。

女を好きになるなんて思ってもいなかった。


こういう表現を小学4年生の男の子がしたということになっているところが何とも凄い。

『笹の葉さらさら』も素敵だった。

#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-30から2011-03-31
                      2日で1回読み終えた。


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2011年03月30日

Trywinの『ICR-AF01A』を購入!!

Trywinの『ICR-AF01A』というボイスレコーダーを購入した。

http://www.trywin.co.jp/item_detail/item_000029.html


ボイスレコーダー兼、携帯音楽プレイヤー兼、AMFMラジオ、そしてラジオ放送の録音もできるという1台5役という、何でもありの製品だ。

大昔、我が家のオーディオ機器にはテープデッキがあり、FM放送のエアチェックなどもできたが、今はテープデッキもMDレコーダーも持っていない。
実は音楽番組ではないが録音したいFM放送があって何らかのレコーダーが欲しいとは思っていた。
音質にはこだわらないので、持ち歩けるタイプでのもので十分だとも考えていた。

ということで、ラジオ放送を録音できて、ポケットに入れ持ち歩ける程度の大きさのものを欲しいと思っていた。

ソースネクストのソフトウェア製品を何本も購入しているので、ユーザー登録してあって、ときどきDMが来るのだが、そこで紹介されていたものが、今回の『ICR-AF01A』。

欲しい機能は勿論揃っていて、それ以外にもボイスレコーダーや携帯音楽プレイヤーとしても使えるということなので、思わず衝動買いをしてしまった。

内部メモリは2GBで、現在の状況では決して大きいとはいえないし、外部メモリがあるわけではないが、必要に応じて適度にデータをパソコン側に移せばよいかと考えている。

キャンペーン期間最終日の今日、クリックして購入。
随分安く購入できた(本当は2011-03-31の記事なのだが、別記事と重なってしまったので2011-03-30に前倒しした)

4月1日には発送とのことなので、遅くとも2日には届くのではないかと楽しみである。

#4月3日の日曜日の番組から録音することを楽しみにしていた
 のだが、番組が終わってからの到着となった。
 FMのアンテナはイヤホンケーブルがそれを兼ねる仕組みにな
 っている。
 イヤホンケーブルを丸めておくとうまく放送が受信できないの
 で、適当にケーブルを伸ばしておかなければならないが、それ
 以外は十分に満足である(2011-04-17追記)。



2011年03月27日

『月の砂漠をさばさばと』を読了!!

『月の砂漠をさばさばと』を読み終えた。

『月の砂漠をさばさばと』 北村薫・著 『月の砂漠をさばさばと』 北村薫・著

『ひとがた流し』の水沢牧子とさきちゃんの原点が語られている。
おーなり由子さんの絵と共にゆったり目の文章が並んでいる絵本感覚の本なのですんなりと読めてしまう。

夜寝るときにお母さんの牧子さんにおはなしをして貰うのが楽しみなさきちゃん。
ここでも驚きのテクニックが・・・。
腹筋を使って頭を枕から上げ、同時に布団の中の足も上げていくと中のお母さんが浮いて見えるというもの。
こんな他愛のないことでもさきちゃんはビックリ。
9歳のさきちゃんが可愛らしい。

『ひとがた流し』に登場する猫のギンジロー。
猫を飼いたがっていたさきちゃんが、ここにもいる。
それを気遣ってTomさんこと、石川千波は猫を飼い始めたのだなぁと再び感慨深く思う。

月の砂漠の節で歌う替え歌。
『月の砂漠をさばさばと、鯖の味噌煮が行きました』というフレーズが何とも楽しい。
『ひとがた流し』の中に語られていた原点はここだということが分かった。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-27から2011-03-27
                      1日で1回読み終えた。




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2011年03月26日

yomyom3で『ほたてとステーキと鰻』を読了!!

『ひとがた流し』の解説にて、牧子とさきちゃんのその後を語った『ほたてとステーキと鰻』という作品を知った。
yomyom3で『ほたてとステーキと鰻』が収録されているという。

『yomyom 3』 『yomyom 3』

たまたま、yomyomは何冊が持っていて、該当のyomyom3も持っている。
この作品は新潮文庫の『1950年のバックトス』に早くも収録されているとのことで、こちらも持っているのだが、この際、yomyom3で読んだ方がリアルさが違うような感じがしたので、yomyom3で読んでみることにした。

小学校から大学まで一緒だった友人(ひとがた流しでは『千波』だ)を病で失った牧子のその後の生活が語られている。
何となく元気がない牧子を大学生になったさきちゃんが気遣うという設定。

タイトルの『ほたてとステーキと鰻』とは、夫の実家から送られてたものを見た夫が「チーズケーキが送られてきたよ」といったのだが、食べてみるとそれはぐにゃっとした『ホタテの貝柱のベーコン巻き、ホタテステーキ』だったという笑い話から来ている。

鰻の方はというとデパ地下で買った鰻弁当を、家に帰ってから食べようと開けてみると鰻が乗っていなかったという話だ。
勿論、クレームを付けて、翌日には店の人がお詫びにきて、持ってきた鰻で3倍になったというおはなし。
つまり3人分の鰻が食べられたとい落ちが付く。

その他には、40歳になった女性が、50歳になった出版社の男性から「わたしももう50ですから」といわれたことに、じわっとくるところが印象的だった。

−−−−−

yomyom3は結構読んでいて、川上弘美さんの『急降下するエレベーター』、角田光代さんの『アイドル』、荻原浩氏の『知っているとトクはしない、超・遅読術』、岡崎武志氏の『本読み爺さんがおもしろい本を教えよう』などなど、随分楽しめた。



2011年03月24日

『ひとがた流し』を読了!!

北村薫氏の『ひとがた流し』を読み終えた。

『ひとがた流し』 北村薫・著 『ひとがた流し』 北村薫・著


石川千波(愛称:トムさん。トムさんの由来も楽しい)、水沢牧子、日高美々の女学生3人組。
今は40歳くらいのおばさんとなっている。
一時、疎遠になったものの、今では近所に住んでいてお互いに親密に行き来している仲良し3人組である。

主人公の石川千波は美人の女子アナウンサー。
仕事がいい方向に回っていて、ついに自分がメインキャスターになるところまで来た女性だ。
絶調期の寸前で千波の身体に病魔が忍び寄る。
仕事に生きる女性にありがちな独身なのだが、そんな千波にも思わぬ『春』も訪れる。
その『春』の訪れも他の北村作品と同様に『絶妙』だった。
全体としては悲劇なのだが、そんな感じが余りせずに何となくほんわかした気分が味わえた。

日高美々の夫、日高類は有名な写真家、その娘、日高玲も写真家を目指している。
この家族にも秘密があるが、そんなことは全然関係ない。
温かさで包まれている。

水沢牧子は文筆業を営んでいて、日々自宅にて執筆活動に忙しい。
そして、その娘・さきちゃんとの関係が素晴らしい。

ストーリーは余り追っていないけれども、読んだわたしにとってはこれで十分。

ほんわかと温かい、北村ワールドに今回も十分に浸ることができた。

#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-21から2011-03-24
                      4日で1回読み終えた。



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2011年03月20日

『村上春樹はくせになる』を読了!!

清水良典氏の『村上春樹はくせになる』を読み終えた。

『村上春樹はくせになる』 清水良典・著 『村上春樹はくせになる』 清水良典・著

1部と2部に分かれていて、1部では村上春樹氏の作品のターニングポイントになった1995年以降の作品を先に解説している。
1995年は阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件が起こった年である。
わたしが読んだ村上春樹作品は『風の歌を聴け』、『ノルウェイの森(上)・(下)』、『東京奇譚集』、『ふしぎな図書館』の5冊のみ。

今回のこの本で、小説やエッセイだけではなく、村上春樹氏の手による阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件のルポルタージュがあることを知った。
名前は知っていたが小説だと思っていた『神の子どもたちはみな踊る』、『アンダーグラウンド』や『約束された場所で』がそれである。
最初のひとつが阪神淡路大震災関係、あとのふたつが地下鉄サリン事件(オウム真理教)関係とのこと。

これ以降から、作風が変わり新たな出発になっているという。

2部ではデビュー作から1995年以前の作品と最近の作品である『アフターダーク』が終章となっている。

こうやって各作品の紹介を読んでみると、新たな興味が沸いてきた。

我が家には、少しずつ買いためてまだ読んでいない村上作品がいくつかある。
さしあたり、『アフターダーク』を読んでみたいと思っている。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-19から2011-03-20
                      2日で1回読み終えた。



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2011年03月18日

『なぜ日本人は学ばなくなったのか』を読了!!

齋藤孝氏の『なぜ日本人は学ばなくなったのか』を読み終えた。

『なぜ日本人は学ばなくなったのか』 齋藤孝・著 『なぜ日本人は学ばなくなったのか』 齋藤孝・著

先日の『使える読書』繋がりで、同じ著者の『なぜ日本人は学ばなくなったか』を手に取ってみた。

2008-05-20発行(わたしの持っている本は2009-10-20発行の第9刷)の本なので、ほんの2、3年前に発行された本なのだが、内容をみてみると、今の状況は、出版された同時と比較すると就職に関することなどは随分状況が悪くなっているのだと感じられる。

しかし、全体的なはなしの内容としては本のタイトル通り、そのことに共感できることが多いように思う。

5章にはガンダムの生みの親、富野由悠季(とみのよしゆき)氏と齋藤孝氏の対談のはなしが書かれている。

「このままでは日本はだめになる。30代、40代の大人がガンダムに夢中になっているような国は恐ろしい」

と感じられた富野由悠季氏の要請で、齋藤氏との対談が行われれたという。

子どものときに読んだマンガに影響されて野球選手を目指し、それを実現した人もあるだろうし、科学者になった人もいるであろう。
また、教師を目指したり、他の職業に就いた人もいると思われる。
齋藤氏や富野氏が言われるように、それはそれで問題ないけれども、『それが全てという考え方は問題だ』というところに、わたしも共感した。
電車などに乗っていても、スーツ姿の会社員(30代、40代、時には50代と見える方まで)が週刊の少年マンガを読んでいる姿を見かけることが多いが、それにはわたしも違和感を感じる。

序章には『バカを肯定する社会』ということが語られていて、本のタイトルへの回答として『リスペクトがなくなった社会になってしまった』ということが説明されている。

かつての日本社会は教師・医師・親・先人に対する尊敬・感謝の念があったが、今はそれが喪失されつつあるという。
学ぶことへのリスペクト、学ぶことへの憧れの喪失に始まって、勉強嫌い、活字文化の衰退、読書離れが起こっている。
そして、自分で考えることの習慣が欠如がちであると書かれている。

わたしの授業は『情報科』という教科の科目なので、国語や英語、数学などと違って、入試に向かっていろいろな知識をしゃかりきになって覚えるというようなことはしていない。
勿論、覚えていた方がよいことは多々あるけれども、必要なことはプリントやWebテキストに書いてあるし、プレゼンの資料も共有フォルダに置いてあって必要な生徒は自由にコピーできるようにしてある。
したがって、独学として一から勉強するよりは、遙かに効率よく必要な情報にアクセスできるようになっている。
勿論、授業なので必要なことは予め説明もするし、質問も基本的に受け付けてはいる。

しかし、少し資料を読めば分かるようなことを、自分では何もせずに質問してることも多い。
「さっき説明したけれど、分からなかったことはとりあえずプリントを見ながら(読みながら)、自分でやってみることも重要だよ」などいいながら突き放す場合もある。
齋藤氏が指摘しているように、学ぼうとする意欲が低下していることは重大だと思う。

第4章に

「むずかしくてわからない→自分には関係ない」という回路ではなく、「わからなさ→自分には必要」という回路こそ、若者が持つべきものです。

ということろがあった。
常々、わたしが思っていて、生徒達に訴えかけていることがここにはあった。

構造的な就職難の時代にあって、「勉強したって(大学を卒業したって)、就職できない」という風潮があるけれども、それだからこそ、真剣に学ばなければならないという意識の生徒・学生が多くなることを願っている。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-17から2011-03-18
                       2日で1回読み終えた。


2011年03月16日

『使える読書』を読了!!

齋藤孝氏の『使える読書』を読み終えた。

『使える読書』 齋藤孝・著 『使える読書』 齋藤孝・著

出立ての頃(2006-10-30発行)に、阿佐ヶ谷の本屋で見て気になっていたもの。
そのときには購入しなかったが、2、3年経ってから、やはり、読みたくなって購入したものである。

本の紹介として、本文も勿論、有益(つまり、『使える』)わけだが、わたしにとっては『取り扱い説明書』と題した『序章』が特に有益だった。

本をひとつ読んで、考えをひとつ得る、アイデアをひとつ得る、それを何かの形で自分に応用できる形で刻んでおく

それ(本:筆者追加)を読んで、「書く」ためにある、「話す」ためにある

などが、気になったところである。

また、『外科医的に読む』(つまり、今、一番大事なところだけを読み、あとはバサッと読み飛ばすような読み方)という意識の持ち方なども参考になった。
仕事に関係する本に関しては、わたしもこういう読み方しかしていないけれど、その他の本に関しては、ついつい、全部読んでしまう。

字数制限なし、読者設定なし、というなんも負荷が掛かっていない状態では、伝えたいことも伝わりにくい。

『本はどう読むか』『論文の書き方』などという本の中で清水幾多郎氏が、書かれていたことを思い出した。
上の二つを含めて、「昔から多くの先人達がいわれていることだなど」と思いながら、このこと(つまり、字数制限)はわたしには中々できない。
このブログなどは書きたいことを書きたいだけ書いている。

本の紹介の部分、いわゆる本文の方は、妖しい本も含めて極めて広い範囲の本が紹介されていて、わたしが読んだことがあるものは数冊であった。

本文中にあるように『恥』を感じずにはいられない。

また、今話題にっなている芥川賞作家の西村賢太氏が取り上げられていて、『苦役列車』ではないけれども『どうせ死ぬ身の一踊り』という作品が紹介されていた。

『どうせ死ぬ身の一踊り』 西村賢太・著 『どうせ死ぬ身の一踊り』 西村賢太・著

『苦役列車』 西村賢太・著 『苦役列車』 西村賢太・著

この作品も、当時の芥川賞候補作だったことなどを改めて知った。

まだ、一作も読んでいないけれども、西村賢太氏にも多いに興味がある。

#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-15から2011-03-16
                       2日で1回読み終えた。


2011年03月13日

『計画停電』というけれど

地震の影響で、明日からいきなり、『計画停電』を開始し4月まで行うということが今のニュースで伝えられているけれども、これには無理があるのではないか。

いま、東京電力のページはアクセスが集中しているようで確認できなかった。

学校や企業ではサーバを稼働していて、情報伝達の一翼を担っているが、計画停電を実施するとなるとこれらのところではそれができなくなる。

学校の場合には生徒の安全や状況の報告など、今回の地震への対応もサーバを用いた各種手段で行われた。
これらができなくなるのではないか。
学校の情報だけではなく、その他の生活上で必要となる情報を集めようと思っても、それもできなくなる可能性も出てくる。

家庭の場合でも昼間の時間帯ならまだしも、場所によっては午前と午後に2回に分けて停電になるところがあるという。
ちなみに
第1グループは6:20から10:00と16:50から20:00
第2グループは9:20から13:00と18:20から22:00の中から3時間程度(これらのグループは2回だから6時間程度)止まるとのこと。
テレビの放送によると信号も停止するという。

夜、仕事から帰ってきても真っ暗であるところもでるのだろう。

いずれにしても、サーバを立てているところにとっては、大きな障害となる。

これからどうなっていくのだろう。


will_pwr at 22:56|Permalinkコミュニケーション 

2011年03月07日

『リセット』を読了!!

北村薫氏の『リセット』を読み終えた。

『リセット』 北村薫・著 『リセット』 北村薫・著

『時と人』三部作の3作目。

第二次世界大戦を生き抜いてきた主人公の『水原真澄』。

第2部では『村上和彦』という老人が亡くなる前に病院にて自分の娘たちに宛てテープに吹き込んで語りかけるという設定ではなしが始まっている。

その前提としての第1部があり、第1部では戦時中の女学生時代の『水原真澄』そして、真澄が好意を持っていた『結城修一』との淡い関係、真澄と春日野八千代さん、弥生原優子さんとの親しい友人関係などが語られる。

そして、第3部における、修一の戦死。

−−−−−

時は流れて、水原真澄は年配の女性になっている。
出版社に勤め、絵本の制作に関わって生きてきた女性だ。
今は、小学生相手に個人文庫のような活動をしていて絵本や本を貸し出しているのだ。

そんな水原真澄のもとに村上和彦少年が現れる。
村上少年と関われば関わるほどに、村上少年に中に修一の姿が見え隠れする。
この小説の語り手である村上和彦氏の少年時代だ。

村上少年と水原真澄が一緒の時に起こった『列車衝突事故』によって水原真澄は亡くなってしまう。
村上少年を押し倒して列車にあたらないように守りながら・・・・。

村上少年が、その後、知り合った真智子という少女が娘の母、つまり、村上和彦氏の妻になるというハッピーエンドである。

ロバート・ネイサン氏の『ジェニーの肖像』、そのオマージュである恩田陸氏の『ライオンハート』のようなイメージの作品であった。
北村薫氏の作品は最初の方はいまひとつしっくり来ないのだけれど、だんだんとはなしが繋がってきて後半からグッと面白くなってくる。
ラストは何といっても読者としてはたまらない。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2011-03-01から2011-03-07
                       7日で1回読み終えた。


2011年03月06日

『ざらざら』を購入!!

川上弘美さんの『ざらざら』っていう短編小説集が新潮文庫から発行された。

『ざらざら』 川上弘美・著 『ざらざら』 川上弘美・著

新潮文庫から発行された川上弘美さんの作品は全て持っているし、1度は読んでいる。
ということで、出版されたものは全て読んでみたいので、今回の即購入となった。

平成23年3月1日の発行なので、出立てで直ぐに購入したことになる。

今回の知らせ(新しい本が出版されたという知らせ)は、わたしにとって素晴らしい朗報である。

川上弘美さん特有の『うそばなし』と、どろどろしそうな『恋愛小説』にあってそれを感じさせないさらっとした文章が好きなのだ。
今回のタイトルは『ざらざら』なのだけれども、どのような感じなのだろう。
楽しみである。

−−−−−

わたしは、『小説類はすべて文庫版で読みたい』という妙なポリシーを立てているので、最新版をそのタイミングで全て読めるわけではない(単行本が出版されてから文庫版が出版されるまで、だいたい3年間ぐらいのタイムラグがある)。
『風花』という小説があるのだが、早く単行本になることを望んでいる。


2011年03月01日

2011年02月に読んだ本たち

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杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしていた津久井 大(まさる)と申します。
2019年3月に定年後、1年間雇用延長で働き、2020年4月から完全にリタイアしました。

従って正確には『元・情報科教員MTのBlog』ということになりますが、タイトルはこのままにしてあります。

元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
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@mtsinfodl