2013年06月

2013年06月30日

『このムダな努力をやめなさい』を読了!!

成毛眞氏の『このムダな努力をやめなさい』を読み終えた。

『このムダな努力をやめなさい』 成毛眞・著 『このムダな努力をやめなさい』 成毛眞・著


マイクロソフト社(現日本マイクロソフト社)の元社長・成毛眞氏の本は『本は同時に10冊読め!』に続いて、2冊目である。

なんといっても、そのタイトルに驚かされる。

『このムダな努力をやめなさい』

ただ、『努力することをやめなさい』とは、いっていないところが救われる。
『ムダな努力』はやめようということらしいので、一概に努力することは意味がないといっているわけではないと理解する。
何より、『本は同時に10冊読め』では、いろいろな分野の本を、気の向くままに読み、(まるまる一冊全部読む必要はないが)少しでも役立つ部分を探し、自分の知識として入手しようという趣旨のものだったと思うので、『必要な努力はいとわない』ということは変わらないだろう。

全部の項目について記述することはできないが、2章に「ムダな努力と縁を切る、12のルール」というものがあったので、この部分に着目して少し書いておこう。

−−−−

目次から、この部分だけ引用させていただくと

・ものごとに執着しない
・あっさり妥協する
・八方美人にならない
・精神論に振り回されない
・「いい人」を信用しない
・「できる人」を演じる
・無理して社交的にならない
・運をムダ使いしない
・人に「情け」をかけない
・残業はしない
・「相手」を理解しようと努めない
・くだらない人間と付き合わない


どれも、多くの人にとって実行することは難しいような内容が並んでいる。

−−−−

この中で一つ、気になった『精神論に振り回されない』というところには

我慢しない。
頑張らない。
根性を持たない。
私はこのことを徹底している。

という成毛氏のポリシーが書かれている。

私は、適度に我慢もしてきたし、目一杯頑張ってきたし、根性でいろいろなことを乗り切ってきた。
成毛氏の記述によれば、あまりいい意味ではない

『便利な人材である。』

とのこと。

この項目の末尾にも書かれているが、わたしはわたしができること、わたしが好きだと思う仕事に徹していきたいとは思っている。


残業についていえば、最近はできるだけ早めに帰る努力はしているのだが、気合いを入れてやろうと思えば、いくらでも仕事は作ることができる(やらなければならないと思う仕事はいくらでも作れるし、見つけることができる)。
要は、やるかやらないかである。
とはいえ、定時で帰ることなどは全くない。少なくとも2,3時間は残って仕事をしているであろう。
昔ほど、なりふり構わず(時間を忘れて)仕事をすることはしないようにしているが、昔よりは生産性は落ちていると思う。



#情報科教員MTの読書記録・・・・2013-06-30から2013-06-30
                     1日で1回読み終えた。

#実投稿時間は2013-08-05 21:00ころである。
 また、随分経ってしまった。


2013年06月29日

『田舎の紳士服店のモデルの妻』を読了!!

改めて、「宮下奈都はいいなぁ」と思った作品である。
わたしにとっては『スコーレNo.4』、『遠くの声に耳を澄ませて』以来の3作目だ。
そう、宮下奈都氏の『田舎の紳士服店のモデルの妻』を読み終えた。

『田舎の紳士服店のモデルの妻』 宮下奈都・著 田舎の紳士服店のモデルの妻』 宮下奈都・著


夫が『うつ病』になり、会社を辞めて田舎に帰ることになった妻に、友人(筒石さん)から餞別だと渡された『10年日記』。
毎日書くわけではないが、それに記録するような形で過ぎていく10年が語られるものがたりである。
夫の名は『竜胆達郎(りんどうたつろう)』、その妻・『梨々子(りりこ)』。
子供は男の子二人で、『潤(じゅん)』と『歩人(あると)』。

上司である藤沢さん(販売担当の役員)に「君の顔がなんだか懐かしいんだがね」と、その藤沢の『田舎つながり』という紹介で、知り合った『達郎』と『梨々子』。
達郎は藤沢の出身高校の20年後輩で、地元では一番の進学校の出身であると、藤沢は梨々子に紹介をする。
美男美女のカップルだった。

4年ほどして、夫の達郎は『うつ病』に罹り、田舎に帰りたいといいだす。
『北陸の一番目立たない県の県庁所在地』の田舎に帰るという。
夫に従って、達郎の田舎に移り住む梨々子。

10年日誌の最初に書いた言葉が

いまいましいこと、この上なし。
かすり。


『かすり(かすっている)』、『かすっていない』の『かすり』。
ひとが読んでも梨々子の心情が分からないように厳選した結果の3文字。

ここで、達郎は(達郎の父の友人がやっているという)メンズショップ竹内という『田舎の紳士服店』の広告モデルとして働くことになる。

それで、本書のタイトルは『田舎の紳士服店のモデルの妻』という『の』が3つもつく、『ちょっと悪文』のタイトルである。


兄の『潤』の後を追うようにピアノを始めた『歩人』。
歩人のでたらめなピアノの『バーン』という音に「月輪熊みたいだったね」という『潤』。
「冬眠から覚めたばっかりで、まだ寝ぼけてて、お腹も空いてて」
「あのバーンと鳴らした音、熊が伸びをして吠えたみたいだった」
と表現した『潤』の感性。

区民運動会に誘われる梨々子たち(後の記述から考えると、ここの部分は2年目の参加の部分だ。1年目は5位に終わったらしい)。
種目は夫との二人三脚。
日付は10月11日の日曜日。
本格的な二人三脚で、前のグループたちは凄いスピード走っていく。
「どうしよう。達郎さん」と怖じ気づく梨々子に「大丈夫だよ」と、なだめる達郎との会話で、この日が梨々子の誕生日であることがわかる。

10年日誌には、1年くらい続いた10月のある日とか書いてあるので、区民運動会の前か、後かはハッキリしないが、

どっこい、生きている

と、梨々子は日誌に書いている。
三位だったのだが、二位との間にそれほど差がなかったのでペースを上げたところ、達郎との歯車が合わなくなって転びそうになる。
ここを梨々子が踏ん張って、達郎を引っ張るように走り、何とか体制を立て直して三位でゴールする。
地区の人からは、この『踏ん張り』が大絶賛で、地区の一員になれたような感じがした。
別競技の、潤の『かけっこ』は、『まったく、走らない』というおまけ付きであったが・・・。
そのとき、潤に寄り添って切れたのが、始めて来たときに立ち寄った写真館で見た家族写真に写っていた中年の女性だ。

こんな感じなので、「区民運動会の後の記述なのだろうか」などと考える。

−−−

かつてのアイドル・『林マヒナ(本名:アサヒ)』との淡い関係。
会って、話をするだけの『何でもない関係』なのだが、当然後ろめたい気はしている。
マヒナもこの町の出身で、現在、ここに住んでいる。
実は、マヒナもメンズショップ竹内の子役モデルだった。
これが縁で、マヒナは、アイドルへの道が開けたのだ。
梨々子を『特別なひと』と思いつつ、梨々子のことを思って去っていくマヒナ。
「メンズショップ竹内のモデルになった人は、必ず運が開けていく」、「旦那さんも、今に来る」という言葉を残して・・・。

−−−

ここに来て、既に10年目になっている。
メンズショップ竹内での、モデルの仕事は今回で卒業(最後)であるというはなしとともに、「おもしろいものをみつけたよ」という達郎。

「マヒナとの関係を知られたのか」と、驚く梨々子。

達郎がいったのは、メンズショップ竹内のかつての広告に(若い頃の)藤沢が写っていたということ。

−−−

最後は、潤のピアノの才能が、尋常ではないということをピアノ教師にいわれる。
そして、東京のプロのところにレッスンに行くところで、はなしは終わっている。
10年日誌をプレゼントしてくれた『筒石さん』は、ところどころに登場している。
デコパージュの個展を開いたり、夫の他に自分の仕事を肩代わりしてくれる妻が欲しいといったり、最後には夫と離婚した女性として登場する。

最後は、よく分からないが、幸せな家族のものがたりという感じだろうか・・・。
そして、平凡な、普通の家庭・家族が一番強いのだということ、ひとりひとりは孤独であるが、それぞれの絆で繋がっているということがいいたかったことなのだと思うことにした。




#情報科教員MTの読書記録・・・・2013-06-27から2013-06-29
                     3日で1回読み終えた。

#実投稿時間は2013-08-01 12:11ころである。
 また、随分経ってしまった。

2013年06月26日

『痺れる』を読了!!

沼田まほかる氏の『痺れる』を読み終えた。

『痺れる』 沼田まほかる・著 『痺れる』 沼田まほかる・著

9つの短編集。

『林檎曼荼羅』、『テンガロンハット』、『普通じゃない』、『エトワール』がお気に入り。

その中でも『テンガロンハット』は、材料費だけで家の修理をしてくれる男のものがたりなのだが、頼んだら最後、この男はどんどん気になるところを見つけて、勝手に修理してしまうというところがミソ。
請求するのは材料費だけなのだが、翌日も、その翌日も、更にそのまた翌日も、家中の気になるところを修理してしまい、とどまるところを知らない。
こんな男に取り憑かれてしまった女性の恐怖を語っているものがたりだった。

『普通じゃない』のラストシーンで、被害者の老人の『入れ歯』が、シュルシュルと自分(加害者の女性)方に迫ってくるところは笑える。
いや、本当だったらゾッとするシーンなのだが・・・・。

どのものがたりも普通じゃない人たちのものがたりなので、ここでは多くは語らないことにしよう。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2013-06-17から2013-06-26
                      10日で1回読み終えた。

                      ページ数的には3日か、4日
                      もあれば読めるくらいなのだ
                      が、電車で寝ていることが多
                      かったのか、気がつくと10日
                      も経ってしまっている。





2013年06月16日

『アミダサマ』を読了!!

沼田まほかる氏の『アミダサマ』を読み終えた。

『アミダサマ』 沼田まほかる・著 "『アミダサマ』 沼田まほかる・著

『まほかる作品』の3作目であり、多くの読者と同様にわたしも『まほかるワールド』に引き込まれてしまっている。
この『アミダサマ』という作品は、沼田まほかる氏のバックボーンである仏教体験と仏教知識に裏付けられていて、主な登場人物のひとりである筒井浄鑑(つついじょうがん)という和尚の精神世界なども垣間見られて興味は尽きない。

なにより、その最初のシーンで主人公の『ミハル』に『呼ばれる』ところから、ぐっと引きつけられてしまう。
『ミハル』とは、寺の近くにある修理工場の廃車置き場にあった冷蔵庫に遺棄されていた幼女である。
浄鑑ともうひとりの男である『工藤悠人』は、このミハルの声なき声(作品中では『コエ』と表現されている)に導かれてここまで来たのだ。
作品中の説明によると悠人は、この当時は22歳の若者である。
浄鑑が勤行中に『コエ』を聞くシーンも素晴らしいし、工藤悠人が『コエ』に導かれて、レンタカーを借りてまで『コエ』の先を目指していくシーンの緊迫感も素晴らしい。

浄鑑には、そのままにしておくという選択肢もあったのだが、現場で工藤悠人にあったこともあって、結局、廃車置き場にあった冷蔵庫のドアを開けることにする。
勿論、中にいたのは『ミハル』である。

浄鑑が寺で預かることにして、浄鑑と、その母千賀子によって大切に育てられることになったミハルなのだが、やはり、尋常な子ではなかった。

ミハルが来てからは、平和な町であった寺の周りで二人の自殺者が出たりして来る。
また、浄鑑の飼っていた老猫がいよいよその生を全うしようとするのだが死ねない(死なない)などということが起こってくる。
どうやら、ミハルの力による物らしい。
ミハルを説得しつつ、老猫の弔いをしようとする浄鑑。

浄鑑の母、千賀子にも異変が起きる。
異様にミハルを可愛がる。
認知症的なところも千賀子に出てき始める。
そして、時が経ち千賀子も寿命が迫ってくるのだが、かつての老猫のときと同じように、千賀子の息が絶えるのをあらがうような力が働く。
千賀子を無事に逝かせようと努力する浄鑑。

−−−

悠人と、悠人の愛人、律子。
律子も変わった女性で、どんな状況であってもよい方向に考え、その状況を飲み込んでしまうという特殊な力の持ち主である。
『コエ』に導かれて、ミハルのもとにやってくる悠人と律子。

「カアサン(浄鑑の母、千賀子)はアミダサマになってしまった」と、カアサンを追っていくミハル。
老猫のときと同様にあの世から引き戻すというか、あの世に逝かせないようにするミハル。

コエに導かれて来た悠人だが、それを引き戻そうとする悠人。
悠人を懸命に支える浄鑑。
緊迫した世界、並びにかなりの『とき』が流れている感じがする。

そし、その緊迫した状況を破るように、「悠ちゃん」という律子の声。
現実の世界に引き戻される悠人と浄鑑、そして律子。

この世とあの世の境目での、そして精神世界での出来事なのだろう。
よく分からないけれども、カアサンの逝ってしまった世界に、ミハルも逝ってしまったのであろう。
このラストシーン、映像でみてみたい気もする。



#情報科教員MTの読書記録・・・・2013-06-10から2013-06-16
                     7日で1回読み終えた。


#実投稿時刻は2013-06-24 22:08ころである。



2013年06月09日

『猫鳴り』を読了!!

沼田まほかる氏の『猫鳴り』を読み終えた。

『猫鳴り』 沼田まほかる・著 『猫鳴り』 沼田まほかる・著

第一部から第三部までの三つの部分からなる作品で、モンという名の一匹の猫が一本の時間軸に流れているおはなしである。
第一部では、自分の庭先にやってきた仔猫を複数回捨てに行くものがたりだ。
ようやく授かった赤ちゃんを流産してしまった夫婦(藤治と信枝)が主人公で、藤治はそうではなかったが、仔猫を育てることを信枝が頑なに拒む。
信枝も仔猫が嫌いではなかったのだと思うが、流産してしまった自分の赤ちゃんと重なるのが辛かったのだろう。

しかし、その都度、信枝たちのもとに戻ってくる仔猫。
この辺のシーンも、象徴的である。

最後には、仔猫を捨てたという少女・アヤメも現れ、信枝はアヤメに仔猫を貰う(第二部のアヤメの言葉によると『預かる』)ことになる。
このとき、信枝がアヤメに話したことが、「『自分の赤ちゃん』として大切に育てる」ということだった。
仔猫のモンに、流産した自分の赤ちゃんが重なって頑なに拒んでいた信枝が、徐々に自分の赤ちゃんであるということをモンに感じるようになっているところが切ない。

第二部は、不登校で引きこもりの行雄のものがたり。

父親は行雄と十九しか違わない三十二歳

ということだから、行雄は中1か中2ということになる。
ペンギンが欲しいと父に言い寄るが、父が家に持ってきたのは仔猫だった。
この仔猫は、その後になくなってしまう。

行雄とモンとの関わりは、行雄がアヤメ(有山アヤメ)と同級生だということ。
第一部のアヤメ(『(小学校)三年生くらいか』と書かれていた)も、中学生になったことがわかる。
アヤメはモンを連れて、公園に時々きているが、行雄はそのアヤメが公園にきていることを知っている。

この行雄はかなり危ない状態で、自ら凶器を持っていて幼児を狙っている設定だ。
狙っていた幼児が、凶器をおもちゃと勘違いして欲しがったので、未遂に終わったというものがたりになっている。
不審に思った母親が通報し、行雄の父親が警察に呼ばれる。
その母親に向かって「あなたは、息子の命の恩人です」など、訳の分からん勘違い発言を繰り返し、その場をやり過ごす。
家に帰ってからのその後の親子の会話で、行雄の未来もよい方向に向かっていきそうである。

第三部は、だいぶ時が経ち、モンを育てている夫婦も、残念ながら信枝の方はすでに亡くなっている。
藤治も六十も半ばを過ぎた歳になっている。
当然モンも年老いた猫になっていて、藤治がモンの看病をしたり、動物病院に連れて行ったりという状況だ。
最後に、藤治がモンを看取るところではなしが終わっている。

『九月が永遠に続けば』と比べれば、比較的すんなり読める物と思われる。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2013-06-07から2013-06-09
                    3日で1回読み終えた。

#実投稿時間は2013-06-24 17:40ころである。


2013年06月06日

『九月が永遠に続けば』を読了!!

沼田まほかる氏の『九月が永遠に続けば』を読み終えた。

『九月が永遠に続けば』 沼田まほかる・著

千街晶之氏の解説(文庫版・巻末解説)によると『第五回ホラーサスペンス大賞』受賞作だとのこと。
6回で終わってしまった賞だが、その受賞作品を、偶数回の受賞者は幻冬舎が、奇数回の受賞者は新潮社が刊行するという決まりで選考されていたとのことである(賞の主催は幻冬舎・新潮社・テレビ朝日の三社が主催)。

読売新聞の2012-02-26朝刊の『顔』欄に『沼田まほかるさん』として沼田まほかる氏の紹介記事が載っていた。
このとき、私は『まほかる作品』は一作も読んでおらず、ただ、「本屋さんでよく目にする作家さんだな」という認識しかなかった。
勿論、その前から『まほかる』、『まほかる』と騒がれていたことは耳にしていたので、『大型新人登場』みたいなPOPをみて、「若い人なんだろうな」と間抜けなことを考えていた。

この読売新聞の『顔』欄を読んで、まほかるさんの顔と年齢、女性であること(予想的中で女性であったが、『かおる』とか『ひかる』とか、読みが『る』で終わる名前の場合には男性が女性か迷うことも多い)、今度の作品『ユリゴゴロ』で大藪春彦賞を受賞することになったことなどを知った。

今回は新刊を買ったわけではないので申し訳ない限りだが、この『九月が永遠に続けば』の他に、『猫鳴り』、『アミダサマ』の三冊を購入してある。
「何となく読んでみたいな」と思って、興味はあった作家の方である。
この読売新聞の『顔』欄を読んで、衝撃が走った。
「結構年配の方なのだな」ということと、その経歴。

実家のお寺を手伝った尼僧だったこと、会社の経営者になったこともあること、読売新聞の『この記事』の表現によると、『対人恐怖』でと書かれているがどちらも失敗に終わったようである。
そして、ひとりでできる仕事として『作家』になったということを知った。

随分、余計なことを書いてしまったので、ストーリーはさっと書くにとどめることにする。

主人公の『水沢佐知子』は精神科医の夫・『安西雄一郎』と離婚し、今は母一人子一人で暮らしている女性だ。
その息子は『文彦』といい、この息子が失踪したところからものがたりが始まる。
『文彦』の友人、『ナズナ』、その父『ダディ(服部)』。
世話好きの男で佐知子の世話をいろいろと焼いている。

佐知子が関わった『犀田勉』。
自動車教習所の若い教員で、この男も文彦の失踪事件と何らかの繋がりがありそうなのだが、電車の人身事故で亡くなってしまう。
犀田と、もう一人の『若い女性』との関係。
この女性と文彦との関係は?

精神科病院の院長・安西雄一郎の新しい妻『亜沙実』。
亜沙実の過去などが、つぎつぎに語られていく。

文彦は無事に戻ってくるのかなど、興味は尽きない。
かなり『えぐい話』がつづくので、ぼやかして書いているのだけれども、結末には一抹の光が見えてきたと考えていいのだろう・・・・。


#情報科教員MTの読書記録・・・・2013-05-31から2013-06-06
                    7日で1回読み終えた。


実投稿時間は2013-06-23 23:05ころである。

2013年06月01日

2013年05月に読んだ本たち

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杉並区にある文化女子大学附属杉並中学校・高等学校で情報科教員をしていた津久井 大(まさる)と申します。
2019年3月に定年後、1年間雇用延長で働き、2020年4月から完全にリタイアしました。

従って正確には『元・情報科教員MTのBlog』ということになりますが、タイトルはこのままにしてあります。

元々は理科教員で、暫く理科と情報科の兼任をしていましたが、教育制度に則った情報科ができた2003年に情報科のみを教えることになりました。
my_twitter
@mtsinfodl